こんにちは音譜


新潟は今日も雨雨

ホントは紅葉を見に行きたいのですが・・・もみじ

晴れ間が出るのを待っていますしっぽフリフリ



さて、今日の「伊藤聡子と新潟の経営者」

株式会社 三宝  代表取締役社長 金子 博信 さんです。


三宝は、新潟を中心にレストラン、ラーメン店など、国内29店舗、海外8店舗を持つ飲食店グループです。


三宝の創業は1967年。

もともとはご両親が街の中華料理屋さんとしてスタートしたのが始まりで、

その翌年に長男として生まれたのが現社長の金子さん。

小さい頃はお店の2階が住まいだったという、ごく普通の飲食店だったそうです。


金子さんはもともとはお店を継ぐつもりは全くなかったそうなのですが、


東京の専門学校に進学するときに、

たまたまお父さんが、当時2店舗になっていたお店の経営について

東京のコンサルタントさんからキツく指導されている現場に居合わせてしまい、


あれ・・・汗ウチ、大丈夫なのかな・・・。


と心配になったそうです。


そこで、当時勢いのあったロイヤルホストでアルバイトをして

接客やシステムを意識的に見てきて、


1年後に新潟に帰り、接客から始め、21歳で店長になりました。


金子さんが、将来会社としてしっかりとした組織を作り上げたいと考えるようになったのは、

3店舗目ができたとき。


2店舗までは家族経営で良かったけれど、

3店舗目ができてからは、ぜひ三宝に入社したい!という人も出てきた・・・。


厨房の職人さんを見ても、

「中華鍋を振るこの重労働を一体何歳まで出来るんだろう?

体を壊して辞めざるを得なくなってしまったら、彼の家族はどうなるんだろう・・・。」


社員のためにも、しっかりとしたシステムと組織をつくりあげて、継続していかなければ!


そんな風に決意したのだそうです。


当時まだ20代前半の金子さんの、強い責任感と、

社員を大切に思う経営者としての器の大きさには驚かされます目



その後どんどん店が増えていった三宝。

立地の選定も良かったのでしょうが、

飲食店ですから、何より品質と美味しさがお客さんの支持を集めたことは間違いありません。


しかし、お店が忙しくなれば、野菜を切ったりして仕込むのは前日になってしまう・・・。


金子さんは、どうやったら材料の鮮度を保ちながら、さらに美味しいものをお客さんに提供できるか、ということを考え、

ある青果店と一括契約を結び、1か所で材料を切って全店舗に配送するシステムを構築したのだそうです。


その結果、効率も上がり、品質を上げながらコストも削減することができたのだそうです。



金子さんがおっしゃるには、

事業をやっていく上で、予算の中でどれだけコストがかかって、利益はどれくらいで・・・は大事だけれど、

計算から入るとダメ。

とにかく、品質を上げて、美味しいものを作ることに徹底的にこだわった上で、

後から、いかにこのサービスをコストを下げて出来るかを追求するんです!


とのこと。



のちにラーメン業界にも進出し、

あっという間に「ラーメン三宝亭」はレストランを上回る店舗数になっていきましたが、


そこでも、麺から粉にこだわって自社で製造し、


チャーハンを作れる職人は検定試験があって、何度落ちてもそこに情は持ち込まない!

美味しく作れなければ合格できないシステムになっているのだそうです。


この話を聞いて、私も三宝亭に行ってチャーハン食べなきゃニコニコと思ってしまいました音譜


市場が縮小する中で、外食産業の市場規模も97年には29兆円だったものが、

現在は25兆円になっているそうです。


三宝グループは2009年からシンガポール、上海へと進出。

さらに現在はカナダからフランチャイズ契約の話が進展しています。


品質と味に徹底的にこだわる金子さんの姿勢が、

きっと海外でも花開くことを期待したいですチョキ











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