こんにちは音譜


昨日はこちらは一気に気温が下がり、

万が一のために用意したダウンジャケットを着ることになってしまいましたあせる


こんな日は、ワインでもビールでもなく、

熱燗でも飲んで体を温めたい・・・・

私って日本人だなぁ~と実感した一日でもありました。



さて、今日と来週の「伊藤聡子と新潟の経営者」 は、

菊水酒造株式会社 代表取締役社長 高澤大介さんです。


菊水といえば、アルミ缶のふなぐち菊水は、新潟の人はもちろん首都圏の人にとっても、ビール感覚で楽しめる美味しい日本酒としておなじみなのではないでしょうか?


私は、新潟出身だと言うと、

「新潟の、あの缶に入った菊水、うまいよね~音譜」とよく言われました。

新潟に来て、駅の売店などでなにげなくふなぐち菊水を購入した東京の人が、その味のクオリティの高さに驚かれる人が多かったのだと思います。



菊水酒造は創業1881年(明治14年)、現在の高澤社長は5代目でいらっしゃいます。


私たちからすると、100年以上続いている立派な酒蔵ですが、

高澤社長がおっしゃるには、

菊水酒造は、初代当主が蔵を借りて味噌・醤油つくりから始めたもので、決してそんなに歴史のある酒蔵ではないといいます。


昔は酒蔵は「○○様」と様づけされて呼ばれるほど地元の名士であったそうなんですが、菊水はそうではない・・・。


でも、逆にそういう存在ではなかったからこそ、

酒蔵本位ではなく、常にお客さんの立場に立って、今どんなものが飲みたいのかを考えないと、蔵を続けていけない!というDNAが、菊水酒造にはあるのだと高澤さんはおっしゃいました。


なるほど・・・。


ふなぐち菊水も、

もともとは酒蔵に来たお客さんにふるまった生酒を、

お客さんが「なんて美味しいんだ!」と喜ぶのを見て、

なんとかしてこのまま商品化することはできないか・・・と考えたのがきっかけだったそうです。


それまで日本酒は、

生酒から、日持ちするように「火入れ」という熱を加える工程を経て、茶色い一升瓶に入れて世に送り出すというのが普通だったのですが、

容器を日光を完全に遮断するアルミ缶にすることで、お客さんに生酒を飲んでいただけるようになり、

なんといっても軽く、手軽に、保管もラクな日本酒が出た!ということで、

一気に人気に火が付いたのです。


まさに「お客さんの立場に立つDNA」がある酒蔵だったからこそ生み出されたヒット商品だったんですねアップ



この姿勢は今も変わらず受け継がれていて、高澤社長もとてもユニークな挑戦をしています。


例えば、「Re」ボトル。

実は、一升瓶はリユースされるのですが、小さい300mlの瓶はそのまま廃棄されているのが現状です。

環境のことを考えて、菊水ではその小ビンもリユースして使っているのです。



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ご覧の通り、中身は同じでも、色も形も様々です。


でも、それがお客さんにとっては「今日はこんな菊水を見つけたラブラブ」という面白みにもなるし、

環境に貢献できているという気持ちにもさせられます。


さらに、この試みは750mlのワインボトルのリユースにも及んでいます。


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現在年間8億本ものワインが日本に輸入され、そのボトルは全て廃棄されています。

ビンは埋め立てるしかないのです汗


そこで、菊水はこれもリユースすることにしたのです。


どうでしょう?

リユースの意義はもちろん、

こうしてみると、おしゃれでスタイリッシュではありませんか?

これなら女性でも、食卓に上がっていても、ステキに日本酒が飲めるのではないでしょうか?



今や企業は、社会にとってどんな存在かが問われる時代になったと思います。

その姿勢を・、スマートに本業に結び付け、さらに価値を生み出している菊水酒造の取り組みは、

学ぶべき点がたくさんあると感じました。


是非お聞きくださいビックリマーク

(放送後はポッドキャスト でもお聞きいただけます)