こんにちはチューリップピンク


今日から3連休ですね。


しかし、大雨に見舞われている九州の大変な様子がTVに映し出されるのを見ると、いたたまれない気持ちになりますしょぼん

今夜もまだ降り続くという非情な予報が出ていますので、

九州地方の方、十分気をつけてくださいビックリマーク




さて、私は今週仕事で新潟行脚が続いておりまして、

明日の講演のため、今日はジェットホイルに乗って、

びゅ~んと佐渡に入りました。


そして、夕方ちょっとゆっくりできたので

旅館で、関口宏さんの著書「テレビ屋独白」を読みました。



伊藤聡子 オフィシャルブログ 「Be active! Be graceful!」 Powered by Ameba


読み始めたら、

引き込まれてあっという間に読んでしまいましたビックリマーク



私は学生時代に、「関口宏のサンデーモーニング」でデビュー以来、

ずっと関口さんは我が師匠であり、事務所の社長でもあり、(現会長)

そして近年は、ゴルフやB級グルメツアーをともに楽しませていただいている

ステキな大先輩です音譜


テレビの世界の第一線で50年にわたって活躍しつづける関口さんが、

「テレビとは何なんだろう」と、

この節目に当たって正直に思うことを書いていらっしゃいます。


普段の関口さんを知っている後輩からすると、

まるでお酒を飲みながらワイン

昔の思い出話とともに大好きなテレビへの想いを聞かせてもらい、

楽しみながら、でも、そこには妙に考えさせられることがある・・・という、

いつもの自然な関口さんの語りが文字になっているようで

なんだか嬉しいかんじがしますニコニコ



「テレビは生(LIVE)が一番だよ」


これは、私が新人の頃から関口さんがいつもおっしゃっていることで、

この本の中でも語られています。


昔はドラマも全部生だったんだそうですよ目


スタジオの片隅には、なぜか出目金の入った金魚鉢が置いてあり、

時間調整のために時々その出目金の映像を見せていたのだとか・・・フグ


思わずぷっと笑ってしまうエピソードですが、

生という緊張感と、そこに懸ける俳優・スタッフのエネルギーの凄さは

いかばかりだっただろうか・・・・

と考えるだけで、手に汗握ってしまいますあせる


私も長い間、「生放送」を仕事の場としてきたので、共感できるのですが、

生という集中の中で出てくるアドレナリン、

それが、たまに自分の力や知識以上の物が出ているかも・・・と思うことがあることも事実です。


近年は、収録して編集や効果で面白くするという手法が多くなっていますが、

確かに一発にかけるエネルギー、そしてそれが視聴者の心を揺さぶる量は、大きいかもしれないですねメラメラ


そして、生ゆえに、何が起きるかわからない、目が離せないという面白さにひひ

後で、NGやハプニングでさえ番組になってしまうのですから、それも含めて生の醍醐味があるというのもうなずけます。



でも、この本、テレビに興味がある人だけのものでもないんですビックリマーク


例えば、今私が取り組んでいる経営論的な視点でも、

なるほどなぁ~というヒントがおおありだったんですね目


確かに番組づくりというのは、一つの会社が商品を生み出すのと似ていて、

しかもあっという間にリモコンでチャンネルを変えてしまう

シビアな「視聴者」という顧客を相手にしているわけです。


良い商品・サービスを開発していく上で、どんな組織であることが、

緊張感を持ちながら、それぞれのスタッフの中にある「智慧」をうまく引き出し、具現化できるのか・・・・。


また、顧客ニーズ、あるいは顧客自身もまだ気づいていない潜在ニーズを開拓するような商品を提供するために、何を大切にし、何が必要になるのか・・・・。


シビアな競争下にあるテレビの番組づくりで関口さんが思い至ったことに、

ビジネスとしても大きなヒントがあるのではないかと感じましたひらめき電球



一番身近なメディアであるテレビを考える意味でも、

テレビはあまり見ないという方でも、

何か自分の現実に照らして考えさせられてしまう関口マジックがありますアップ

是非読んでみてください音譜