こんにちは
今日から東京で、アフガニスタン支援の国際会議が開かれていますね。
野田総理、国連のパン・ギムン事務総長はじめ、アフガニスタンのカルザイ大統領、アメリカのクリントン国務長官など、世界の80もの国と地域の代表が集結して、アフガニスタンへの支援について話し合っています。
日本は、アフガニスタンに対して、
2016年までの5年間に最大で30億ドルを拠出することを表明しています。
日本にいると、アフガニスタン情勢というのは、遠い国のことのような気がして、
なんとなく「ま、いっか・・・・」というモードになってしまうかもしれません
でも、これまでも日本は米・英に次ぐ世界3番目の規模の支援をアフガニスタンに対して行ってきています。
ということは、財政難の中私たち日本国民の税金でこれだけアフガニスタンに支援しているわけですから、
少なくともどうなっているのか、現状を知り、見守ることは必要ですよね
実は、今日の会議に先立ち、先週、以前国連のアフガニスタン特別代表を務めたブラヒミ氏の講演と、緒方貞子さんとの対談が行われ、私も聞きに行ってまいりました。
まず、アフガニスタンの現状はどうなっているのか・・・。
2001年の9・11、そしてアフガニスタンへの武力行使から10年が経つのですが、
タリバンや反政府勢力のテロ行為はおさまっておらず、
治安情勢はとても不安定な状況にあるんですね
しかも悲しいことに、多くの子供が武装勢力に参加させられ、命を落としているというのです
8歳の子供でさえ自爆テロで亡くなっているという現実は、ただ事ではありません
そしてNATO軍の空爆も激化し、学校も攻撃されてしまっています
これでは、アフガニスタンの人たちにとっては敵か味方かわからなくなります
なんとかして平和に向けた対話を進めて行かなければならないのですが、
タリバン側は、対話の呼びかけに対して、
出ていったら逮捕されるのではないか疑心暗鬼になっているし、
本来中立の立場で、対話のテーブルを用意しなければならない国連も、
タリバン側からはNATO軍の一部と見られているという厳しい状況があります
国連が、本来の立ち位置をもう一度見直し、信頼を取り戻すとともに、
もはや当事者だけでなく、タリバンと密接なかかわりのあるパキスタンや、インド、イラン、中国・・なども巻き込んで話し合う必要性を、ブラヒミさも緒方さんも強く訴えていらっしゃいました。
会場にはアフガニスタンの人もいて、
「日本はアフガニスタンに武力を出していないのだから、日本のような国が仲介役として役割を担ってほいい!」という意見も出されていました。
私も本当にそう思いました。
というのも、日本がこれまでしてきた支援というのは、
治安の維持ももちろんですが、めちゃくちゃになったインフラを整えたり、
教育、医療、食料の供給や生活支援、
さらには農業や職業訓練など、
現地の人たちが、これから自立していくために欠かせない部分を担ってきているからです
今必死に武装している勢力は、憎しみの連鎖の中で、相手を殺せば、何か新しい未来が待っているかのような錯覚に陥っているかもしれませんが、
そうではなくて、自分たちの力で立って幸せな生活を築いていくという方向に、希望が見いだせるようになれば、
未来の子供たちのためにも、愚かなことを繰り返す時間の無駄はやめて、1日も早く平和を実現しなければ!と思うのではないでしょうか?
地道ですが、その方向にアフガニスタンの人たちの想いを向けるための支援をしているのが日本だと思いますから、
正直、私はそのために税金を投入してもらってもかまわない、と思いましたし、
是非、独自にリーダーシップを取って平和へのコーディネートもしていってほしいです