こんばんは
以前にも「自然災害と恵みは表裏一体」、というお話を書いたと思うのですが、
東日本大震災で津波をかぶった土壌は塩害で作付ができず、
多くの農家の方々が困っていたのですが、
ここへきて少しずつ希望が見えてきたようです
東京農業大学の後藤逸男教授によれば、
津波が運んできた海底の土砂を分析したところ、
良質な粘土と、肥料になるカリウム、マグネシウムを大量に含むことがわかったそうです
(きのうの日経新聞より)
つまり、塩害で荒れた土地は、やがて肥沃な土地に変わる!というのです。
福島県相馬市で農家を営む鈴木さんの畑では、
秋にイチゴを植えることにしたそうです
実は、こういう話はいつか実現するだろうと思っていました。
というのも、高知の徳谷トマト、というのをご存知ですか?
とても甘くて、とても高い、
そして海外にも販路を拡大するブランドトマトなのですが、
もともと台風の塩害の中で偶然残ったトマトが、ものすごく甘かったことから、
これを商品化していったものなのです。
私も食べたのですが、も~、甘くて深い味がするのですよ
高いものは1個3000円もするのですが、
それでも、トマトの国イタリアの業社が買い付けるのだそうです
今も汽水域の浦戸湾に面した土地のハウス内の地面はうっすらと塩が吹き上がるほどだとか
そしてトマトの樹の下の方の葉は枯れ気味です
でも、水分を極力与えず過酷な条件で育てることで、甘みが凝縮するのだそうです。
きっとトマトも種を残そうと必死になるのでしょうね
このトマトの存在を知ったのは震災直後だったのですが、
同じように、今は塩害に苦しんでいる東北の地にも、
これまでの概念を覆すような美味しいものがきっとできるようになる!!と固く信じておりました
もちろん、まだまだ研究の余地はあるかもしれませんが、
このピンチを是非チャンスに変えて、すばらしい作物を開発してほしいです。
鈴木さんのイチゴもきっと甘くおいしいイチゴになると思いますので、
どうかがんばってください