おはようございます
今日と来週土曜日の「伊藤聡子と新潟の経営者」 は
株式会社アクデザインアマノ 代表取締役 天野 尚 さんです。
天野さんは自然をテーマにした写真家としてもとても有名で、数々の賞を受賞されています。
そして、アクアリウムの製造・関連製品の販売を行うアクアデザインアマノは、
日本だけでなく世界からも注目を集め、ファンがたくさんいるのです。
長澤まさみさん、山田孝之さん出演の映画「そのときは彼によろしく」で、主人公が経営するアクアプランツ店の水槽を手掛けたのもアクアデザインアマノ。
監督の平川雄一朗さんが、天野さんの大ファンだったからなんです
最新のお仕事は、あの東京スカイツリーの大水槽。
なんと7mもあるのだそうで、一体どんなアクアリウムになるのかと、またまた世界中のファンが心待ちにしているのです
私も、新潟市西蒲区にある本社ギャラリーに行って、実際に天野さんが手がけたアクアリウムを見てきました。
なぜ天野さんの作品が、国境を越えて人々を魅了するるのか、わかるような気がしました
スマホ写真で申し訳ないのですが、ちょっとご紹介します。
こうした「ネイチャーアクアリウム」は、自然環境と同じ道筋をたどって創られるのだそうです。
土壌から草・森ができて、微生物が住みむことによって自然の循環システムができ、魚たちがいきいきと暮らす小宇宙が
その絶妙なバランスで成り立っていくというわけです。
シュワシュワ~と細かい泡が出てますね。
これ、酸素かと思ったら、二酸化炭素なんだそうです。
そうなんです。
考えてみたら植物は二酸化炭素をを吸って、光合成をして、酸素を出すのですよね。
植物にとって二酸化炭素は命なんです。
なのに、これまでブクブクと酸素を入れてきたから、水草がどんよりと元気がなくなってしまったんですね。
自然を追いかけて、植物に対してあたたかい目線で向き合ってきた天野さんだからこそ、その原理に行きついたのだと思います。
そんな天野さんに、思わず、今の地球環境に対しての見解をお聞きしてみました。
すると、真剣なまなざしで
「CO2による温暖化については、もう、「削減」という考え方では間に合わない・・・」
とおっしゃいました。
「二酸化炭素を吸収して酸素を増やすしかない、そのためには木を植えるしかないんです。
削減に頭を使って取引するなんて愚の骨頂。
それよりも、排出に応じて樹を植える義務を負わせることの方が、実質的な効果があるのです。」
この言葉どおり、アクアデザインアマノの社屋は木に囲まれています。
私は、もともとあった森を切り開いて建てたのかと思ったら、そうではなく、
何もないところに、手間とお金をかけて植えて森を創ったのだそうです。
CO2の対策で、こんなに納得できる話はなかったのではないでしょうか?
あまりにもあたりまえのことなのに、人間の論理で考えているからその原理に思いが至らないのです。
天野さんが提供するネイチャーアクアリウムの世界は、
このように自然と調和して生きることが、人間も生き生きと幸せに暮らせるというあたりまえのことを、
私たちに思い起こさせる重要な役割を果たしてくれていると実感しました。
今回は経営者としての話はもちろん、生き方としても興味深くとても考えさせられます。
是非生の声をお聞きください
(放送後はポッドキャスト でもお聞きいただけます)