こんにちは晴れ大阪なうです。

今日は暖かかったですねニコニコ私も今日から春物のコートに衣替えしました。

桜のつぼみもこれで一気に開花に向けて膨らむといいですね桜


さて、明日と来週の「伊藤聡子と新潟の経営者」は、

ベースボールチャレンジリグ(BCリーグ)代表の村山 哲二さんです。





BCリーグというのは、新潟・群馬・富山・長野・石川・福井の6県が参加する、プロ野球の独立リーグで、2007年に開幕しました。今シーズンは6シーズン目で間もなく開幕になります。

え~!!県単位でプロ野球って・・・どうやって経営できるのはてなマークと、思いますよね。

それができてしまっているんですビックリマーク各県ごとにスポンサーと株主を集め、入場料も含めてチームの年間予算は1億5千万円。4シーズン目には黒字になったというのですから、すごいです!

気になる選手の年俸はというと、日本プロ野球(NPB)だと、一人ウン億円!などと最近も騒がれていましたが、このBCリーグの選手は半年契約で月収15万円。しかもシーズンオフは就労するのです。

それでいいの?と心配になってしまいますが、その条件でも、今や国内だけでなく海外からも選手が試験を受け来るほど注目を集めているBCリーグなのです音譜


このビジネスモデルを考え、各県を一生懸命まわってBCリーグを実現させたのが村山さん。

実はもともとは外車のディーラーでBMWを売っていたのだそうです。その後、広告代理店の電通東日本に転職し、サッカーのアルビレックス新潟の担当になったことがすべての始まりでした。


サッカーによって、新潟の人が新潟愛のもとに一つになっていくドラマを近くで見てきた村山さんは、気が付いたらアルビレックスにのめりこんでいたと言います。

そんな村山さんに、アルビレックス新潟会長の池田さんから「プロ野球を新潟に作りたい」という相談が寄せられるのです。


村山さんは「愛してる新潟」を野球でもやりたい!と、色々リサーチに駆け回り、事業計画書をつくりあげるのですが、もともと子供のころから大学までずっと野球をやってきた、まさに野球が好きでたまらない村山さんだからこそ考えられたビジネスモデルだったともいえます。

野球が好きな人って、夢をあきらめて社会人になってからも草野球などで続けている人が多いですよね。

そういう気持ちがわかるからこそ、地方で月15万円でも選手としてやっていきたい人はいる!と確信していたのだと思います。


それにしても、安定した広告代理店での仕事と収入を投げ打ってプロ野球リーグを創るというのは、大変なことでした。奥さんからも「どうして?」と反対され、悩んだと言います。

でもこれは他の人ではなくどうしても自分がやりたい!と強く思ったのと、お兄さんが「バカが一生の仕事を見つけたらやらねばならん」と強く後押ししてくれて、決断したのだといいます。


あ、もちろん、今は奥様も応援して下さっていますよグッド!



BCリーグは日本プロ野球のNPBとは決定的に違うところがあります。

それは、ただ勝てばいいのではなく、地域に貢献しているかどうか、これが存在意義になるからです。

村山さんは以下の「BCリーグ憲章」を制定し、試合前に必ずアナウンスしています。


 BCリーグは、地域の子供たちを地域とともに育てるのが使命である

 BCリーグは、常に全力プレーを行うことにより、地域と地域の子供たちに夢を与える

 BCリーグは、常にフェアプレーを行うことにより、地域と地域の子供たちに夢を与える

 BCリーグは、野球場の内外を問わず、地域と地域の子供たちの規範となる


ですから、身だしなみはきちんと!茶髪にピアスみたいな選手はいません(笑)。態度もさわやかに。週に1回は社会貢献活動の日を設け、各チームに活動内容をリーグに報告することを義務付けています。

そうすることによってスポンサーも、地域の人も応援してくれるようになり、そして、そうした姿勢が身に着いた選手たちは、人材として引退後の就職オファーが絶えないといいます。

BCリーグを介在して地域に素敵な循環が生まれているのですね・・・。


村山さんの夢は、サッカーのJ1,J2のように野球が組織化され、BCリーグが全国のすそ野を広げて世界から選手が集う場になり、そこからNPBへと上がっていく仕組みができること。そうすればNPBはアメリカのMLBを超える存在になる!と、熱く語っていましたメラメラ


村山さんは私とそんなに変わらない、同世代の人なので、こんな風に夢を追いかけているお話をお聞きして、私もあらためて人生をどう生きるかということを考えさせられたのでした。


是非お聞きください!