おはようございます晴れ


今日は穏やかないいお天気になりました音譜

3月と同時に、いよいよ春がやって来たでしょうかチューリップ赤



さて、北朝鮮がウラン濃縮活動と核実験を停止し、IAEAによる核査察も受け入れ、その代わりにアメリカは24万トンの食糧を提供することで合意したという今朝のニュース。


ずっと中断していた協議が去年再開されて、金正恩新体制下での良いニュースのようですが、一方で「またか・・・」という不信感も漂います。


ニュースをよくよく見てみると、結局、国際社会が求めている核放棄ではなく、あくまで「臨時中止」。

「とにかく食料が欲しいので、とりあえず今は核を引っ込める「そぶり」をするけど、その先には米韓の武装解除、経済制裁の解除、そしてエネルギーのための軽水炉提供をしてもらわなければ当然ダメですよ。それに応えられないなら、当然核開発はしますよ。」

という、やっぱり今までどおりの主張。それを受け入れられるわけもなく、結局北朝鮮の脅威はなかなか変わらないのかなぁ・・・という気持ちになってしまいます。


金正恩にとってみれば、アメリカという大国を相手に、巧みな交渉能力を発揮して国民のために食料をゲットしたという功績を見せつけるいい機会にもなったでしょうガーン


しかし、こんなことがいつまでも続くはずもありません。

北朝鮮は実際援助をもらわなければやっていけないほど困窮を極め、若い指導者にとっても軍による権力掌握はすぐそこにある危機です。

そして、アメリカも予算削減による軍の再編の中で、緊迫するイラン情勢と同時並行ででなかなか朝鮮半島の有事に軍を投入できる余力もないと思います。


となると、結局、北朝鮮問題のカギは中国、というところに行きつきますね・・・。

中国が本当に北朝鮮に改革開放路線を望んでいるならば、こんな状況にはなっていないと思います。


日本は直接的な脅威とともに拉致問題も解決していません。

あまり協議の中に日本の影が見えませんが、これから日本がどういう立ち位置で、どこに向けて交渉していくべきなのか・・・色んな意味でゆっくりしている時間はないのかもしれません。