おはようございます
と、元気にスタートしたいのですが、実は昨日はあまりよく眠れませんでした
ちょっと濃い目の日本茶がいけなかったのかな・・・。
眠れないときって、寝なきゃいけない!と思うのに、頭で色んな考えなくてもいい事を考え始めちゃって余計に眠れなくなるんですよね
で、昨日の眠れない私は何を考え始めてしまったかと言うと、
「もしかして・・・戦争になったりするのかなぁ」ということでした
というのも、アメリカが各国にイランへの経済制裁の根回しをしているタイミングで、イラン国内で核科学者が殺害されるというのは・・・「イランよ!怒れ!」と仕掛けているように見えませんか?
イランの核関係者が殺害されるのは、ここ2年で、すでに3人目なのだそうで、これまでは事件への言及を避けてきたイランが、今回はすぐにイスラエルの対外特殊機関モサドの関与がしていると非難しました。
経済制裁で追いつめて、相手に拳を振り上げさせ、開戦・・・・というパターン。なんだか・・・いつか来た道という気がしませんか?
この世界経済が混乱しているときに、戦争なんてありえない!!と思うのですが、こういう時だからこそ戦争はおきるのかもしれない、とも思います
その根底にあるのは、まずはやはり石油争奪戦です。
経済が不安定だとすると、やはり確実に押さえておきたいのはエネルギーです。そして、その舞台は中東湾岸地域。何年たってもやはりこの構図からは脱却できないし、むしろより一層激しさを増してきてしまったのかもしれません。
中国の温家宝主席が、これもまた今このタイミングで中東を歴訪していますが、
中国の経済成長による石油需要は、これまでの世界のエネルギー需給バランスを大きく変えるものです。
昨日も書いたように、中国は湾岸産油国で着々と石油の確保に向けたプロジェクトに取り組んでいます。
そして、そのことがアメリカに「早くイランに親米政権を樹立せねば」とあせらせているとしても不思議ではありません。
そして、EUも脱原発を打ち出し、さらに経済危機の渦中にあるので、石油の安定確保はまさに死活問題です。その点でアメリカと足並みは揃いやすいと思います。
さらに、アメリカは大統領選があります。
オバマ大統領は景気低迷による支持率の低下で、苦戦が予想されていますよね。私はオバマさんがそんな決断をするとは信じたくないですが、かつてのイラク戦争の時、ブッシュ政権維持のための手段として戦争が作り出された側面があります。
開戦当時、私はニューヨークにいたので、アメリカにとって戦争の効果がいかに絶大かをまざまざと体感しました。
リベラルで民主党の支持基盤であるニューヨークでさえ、開戦に踏み切ったとたん手のひら返しで「God bress America!」と、一気にブッシュ支持で一枚岩になったのです。
私はちょうどアメリカの中東政策のレポートを書いていて、授業でもブッシュ批判をしていた担当のユダヤ人の先生に、「9・11とイラクは何の関係もないですよね?」と質問したら、「関係あるに決まってるじゃないか!」と言われてしまいました
「えぇっマジですか
」
これがアメリカなんだ・・と妙に納得させられたのを覚えています。
そして今回、もしイスラエルが強硬な手段に出ているのだとすれば、選挙でのユダヤ票を無視できずに武力行使ということもありえるのかなと・・・・。
ヘトヘトになってイラクから撤退したばかりのアメリカに、そんな余裕はないような気がしますが、古くから「景気浮揚策としての戦争」という側面もありうるのでなんとも言えません・・・
いやいや・・これは私の考えすぎ、妄想であってほしい・・・
さて、こうした中で日本は、昨日、安住財務大臣がイランからの原油輸入削減を表明しました。
コメントでも寄せていただきましたが、確かに日本はイランとは良好な関係を築いてきました。ですから、本当はこういう時こそアメリカ・イスラエルとイランとの関係改善のために役割が果たせれば一番いいと私も思います。
ただ、湾岸戦争以来、日本は同盟国としてアメリカ側についてきたことでだんだんイランからの信頼は低下しているとも言われ、昨日の輸入減即答も果たしてイランにはどう映ったでしょうか。
そして、目的が核開発阻止ではなく、石油の利権確保だとしたら、どんなに日本が仲を取り持とうとしても「余計なことするな!」となってしまいそうで・・・
とにかく、戦争だけは避けてほしいです!犠牲になるのは何の罪もない一般の人、子供なのですから。
そんな愚かなことは絶対にしないはず!と信じていたいと思います。