今日は視察の合間に見た
ネパール・カトマンズの街の様子をお伝えします
色んな民族が混在していて、顔もインドに近い彫りの深い顔もあれば、
レンガ造りの街中に入ると、不思議の国の迷路に迷い込んだような感覚になります。
現地の人を乗せて走る三輪車?
ん?街かどで体重計を前に座るおじいちゃん発見。
これは体重を量ってあげるという、立派な商売なんだそうです。
カトマンズの街には普通にサルがいっぱいいます。
野良犬もいっぱいいて、彼らは犬猿の仲ではなく
世界遺産「ダルバール広場」です。
「ダルバール」とは「宮廷」という意味だそうで、
かつてカトマンズ王国の中心部でした。
各時代の王様たちが競い合って美しい建物をたてているので、
彫刻、装飾は本当に素晴らしいです。
ダルバール広場には、聖なる泉?みたいな場所があり、
地元の人が水を汲みに来ていたり、その水で体を濡らしたりしていました。
魚の養殖を見に行ったゴダワリという町です。
緑豊かで、カトマンズの人がピクニックに来るような場所だそうで、
お寺の脇にキレイな泉がありました。
バスで遠足に来ていた小学生の女の子たちに会いました。
とにかく限られた時間しかなかったので
集合時間の前に早起きして街を歩きました。
カトマンズの街のいたるとことに大小様々なお寺があるのですが、
早朝からたくさんの人がお祈りに来ているんです。
順番があるらしく、列をなして敷地内をぐるぐると回っていました、
このお経が全面に書いてあるマニ車を回すと
お経を唱えたのと同じになるそうで、
カトマンズではいたるところでこの黄色いお花を
首飾り状につないで売っています。
ネパール料理に欠かせない香辛料屋さん。
こんなに種類があるから、あの深い味がでるのですね。
その中にはヒマラヤ岩塩も。
最近日本でもたまにお寿司屋さんに置いてあったりしますよね。
白身魚にコレをかけると、美味しいんですよね
きれいなピンク色です
これをちょっと舐めると疲れがとれるんだそうで・・
重いので、私はこのふた回りくらい小さいものをお土産に買ってきました。
さて、この不思議なおおきな建物?オブジェ?
ここは、南アジア一大きな仏塔を持つ寺院、「ボタナート」です。
大きな目が四面についていて、世界を見とおしているようです。
この仏塔、5世紀ぐらいに作られたものといわれ、
高さは36メートルもあるんです。
何世紀にもわたってチベットとの交易ルート上にあったので、
商人たちが旅の無事を感謝して、帰路の無事を願って
ここで参拝したそうです。
あのヒマラヤを越えるんですから、命がけですよね
その後、1950年代に中国から亡命してきたチベット人がこの周りに住みついて
数々の僧院などを建てて「リトルチベット」を作ったのだそうです。
ガイドブックによれば、
ここは相当なパワースポットらしいです
う~ん、立ってみると・・・なんだかそんな感じがします~
ここにも大きなマニ車があり、
私もばっちり回してきましたよ!
壁画も色鮮やかでキレイです。
ここは聖地なので、下の写真の人のように五体投地で参拝する人が
たくさんいます。
広い仏塔の周りを五体投地で進みながら参拝している人もいます。
きっと、この人たちにとっては、こうすることが幸せなのでしょう。
一言でいえば価値観の違いなのでしょうが・・・
なんだか考えさせられます・・・。
仏塔に向かって一心に手を合わせて祈るお坊さん。
お坊さんの前に並べられた水に浮かぶお花が
とてもきれいでした。
この日は、案内してくれた方も「こんなの初めて」というくらい
皆さんこの写真の人に向かって一生懸命祈りを捧げていたので
偉い高層の方の命日??かも?
仏塔の顔に近づいてみました。
このするどい目には、なんだか・・・
こちらは、ネパール最大のシヴァ寺院、「パシュパティナート」です。
ガンジス川の支流、バグマティ川の川岸に建つのですが、
この煙、なんと、遺体を燃やしているのです。
ヒンドゥー教徒は亡くなるとここで火葬され、灰になった体は川に流されるのです。
火葬場は上流になるほどお高いそうで、
一番上流は王族のもので庶民は使うことができないそうです。
でも、流れてしまえば一緒・・・。
お墓を作ることもしないんです。
死に対する考え方、肉体に対する考え方が
日本とは違うのですね。
これはこれで、いいかなぁ・・・と、私は思いました。
目の前の川に降りて行っては、水を飲んだり食べたりしてます。
帰りの飛行機の時間が近づいてきて、寺院を後にしようとしたら、
わんこが礼儀正しく見送ってくれました。
なんだかカトマンズの印象を、
このわんこがすべて物語ってくれているような気がしました。
このとき日本ではブータンの国王夫妻が来日して、
そのおだやかさ、礼儀正しさ、言葉の奥深さに、ブータンブームが起きていたようですが、
ネパールの人たちの暮らしを見ていても、
「幸せってなんだろうな~」ということを
思わず考えさせられます。
途上国で、不便だし、衛生状況も悪いし・・・
でも、先進国の価値観で想像するような悲壮感は全くないんですね。
逆に「足るを知る」という意味で、学ぶこともいっぱいあるような気がします。
一日一日精一杯今を生きる、その姿勢に、
人間の本来あるべき姿を見せられているような気にもなります。
海外協力隊の皆さんも、
不便な中でも、現地の人たちとあんなに明るく元気にがんばっていられるのは、
この地、人々から受け取るものもかなり大きいのかもしれないなぁ~と思ったのでした。
もう一度、今度はプライベート旅行でゆっくり来てみたい国です