【2.数量を算定基礎とする随意契約について。】
9月議会の最終日、9月25日でございますが、「委託料過払金返還請求事件」につき民事調停を申立てることについて、議会の議決を求める議案が提出されました。
現在、調停の審議中の案件ですし、内容について細かく触れることは避けますが、市側の推計によると過去20年分、約2.7億円という巨額の過払金返還請求であるにも関わらず、私が市民の方と話した中では、「知らなかった」という声が多数を占めました。
また、事件の内容をお話した後では、問題を表面化させた職員に対して賞賛する一方、「何故、長期に渡って発覚しなかったのか?」、「誰が悪いのか?」、「お金が返ってきたら、それで済む話なのか?」、「他にも同じようなことがあるのではないか?」など、厳しい質問を投げかけられました。
市民の皆様への説明責任が果たされている状態とは言えないように感じましたのと、改めて執行部に確認したいこともございますので、今回の質問に至りました。
ここで、調停に差し障りが無いと思われる範囲でお伺い致します。
し尿の収集運搬委託料問題に類似するような案件は、他にありませんか。
また、問題の解決、責任の明確化、再発防止に向けての、執行部の意思を改めてお示しください。
特に、責任問題については議論の余地があると思われます。
市民への説明責任を果たす上で、市側が20年以上に渡って本件を見逃してきた責任、業者側の責任等々、場合によっては検証が必要となるのではないかと考えますが、いかがでしょうか。
【答弁】市民人権部 衛生課
し尿の収集運搬委託料問題に類似する案件については、今回の問題を受けて緊急に市全体の事業の点検を行ったところ、そのような類似事例はありませんでした。
しかし、今回のような問題が今後生じないようにするために、今後も委託契約についての点検や改善を積極的に進めてまいります。
今回の案件については、問題の公正妥当な解決を図るために、10月28日に大阪地方裁判所に民事調停の申立てを行い、現在審議中でございます。今後の対応については、責任問題も含め民事調停の結果を十分に検討した上で決定してまいりたいと考えております。
再発防止に向けての取組みですが、し尿の収集運搬委託に関わる業務については、毎月の変更届のチェックを強化するとともに、より正確に実態を把握できるよう、委託契約内容を見直す予定です。
また、し尿汲取人口については本年10月から対象世帯の戸別訪問による実態調査を実施しており、正確な人数把握に努めているところでございます。
他の委託業務につきましても、より一層精査し、正確・公正な業務遂行に取り組んでまいります。
【2の答弁を受けて】伊東の発言
ご答弁、有り難うございました。類似事例は無かったとのこと、今後とも然るべき対応を、よろしくお願い致します。
「2」については以上でございます。