今週は文教生活常任委員として富山県魚津市の3校から1校に統合した「星の杜小学校」を視察させていただきました。

 吉見町においても現在統廃合の話しが進んでいる為、現在3人の小学生を育てているママとして小学校統廃合に関して私自身は慎重に考えてしまいます。

 吉見町の小学校統合に向けては下記の数字のお話しだけでなく、実際には小学校への登下校はどうするのか、いつも見守り活動をしていただいているボランティアさんとの関りはどうなってしまうのか、学習面においてのきめ細やかな対応が可能になるのか、学童の数は一つになってしまうのか、小学校予定地において敷地は十分に足りるのかなどの不安も多くあると思います、それに関しても星の杜小学校とは違った経緯となってきますので引き続き追っていきたいと思います。

 今回学校現場や魚津市の御意見だけで無く、統合された小学校にお子様を通わせている親御様の生のご意見も参考にしたいので、そちらに関しては統合後の令和4年11月25日魚津市学校統合に関するお子様がいらっしゃる保護者の皆様を対象にした保護者意識アンケート等を参考にしていきます。

 

送付数が2,489世帯のうち回答数は1,001件だったようです。

 

 他市での自然環境や市として人口も吉見町とは全く違いますので全て参考になるものではないですが、親心としては似たり寄ったりかと思いますのでそういった面では共感する部分は非常に大きいです。

当日、星の杜小学校に伺ったタイミングが下校時刻でスクールバスが3台稼働され、小学生達が出ていく所でしたので小学校に学童が併設されていたので学童組さんと帰宅組さんの様子を拝見することが出来ました。

 統合して悪くなったと感じる点の中にもスクールバスへの不安なご意見もありました「通学距離が長くなった69件」「スクールバス利用により体力が低下した25件」「友達間とのトラブルが増えた71件」「地域行事に参加しなくなった69件」「学習意欲が低下した23件」「公舎が古くなった9件」「自由記述65件」

 

 統合して良くなったと感じる点に関して「友達が出来た278件」とあり、吉見町においてもよしみけやき保育所に通っていた中で卒園後は離ればなれになっていた子達ちとスポ少で一緒になれて喜んでいるくらいですので、小学校に上がっても顔なじみの子達が沢山いる、そしてそのまま中学校で極端な変動なく進学していけるのは親個人としてはありがたいかなと思います。吉見町の1クラス少人数で育った小学校から中学校に上がる際の急激な人数増加へ順応していけるのか、この中一問題も親としては心配な部分でもあります。

 現在自分の子供達が通っている小学校は1学年1クラスですので、クラス替えもなく6年間ずっと一緒ですので親密差に関しては厚いですが、成長していく上での人間関係の変化が無さすぎるのも私個人の意見としては不安な部分ではあります。

 

 他の御意見では「社会性やコミュニケーション能力が身についた79%」「楽しそうに通学している83%」「自分の意見が言えるようになった12%」「人の話しをよく聞くようになった」「学習意欲が高まった15%」「公舎が新しくあり学習環境が良くなった155%」「自由記事38%」といった回答数となったようです。

 

 吉見町においても令和2年7月にアンケート調査を実施している中で1,127世帯のうち914件の回答数も町に届いておりますので子育て中の保護者、親族が不安に思う事に対しては引き続き真摯に向き合っていくべきものとし、私自身も子供達が成長していく環境をしっかりと見極めていきたいと思います。

 

 魚津市においては【学校規模適正化推進計画】の中で12校の小学校がある中で4校に統一していく計画という事で、

星の杜小学校は平成31年度に工事が完了しているのですが、その間の期間において現状維持で小学校を運営していた場合、平成25年度~平成31年度の間の児童・生徒数・学級数の大幅は減少が見込まれる小学校が6校出てくると想定されていました。

・大町小学校 102 名 → 49 名 △53 名(△52%)

・片貝小学校 57 名 → 29 名 △28 名(△49%)

・松倉小学校 66 名 → 41 名 △25 名(△38%)

・西布施小学校 48 名 → 33 名 △15 名(△31%)

・上野方小学校 129 名 → 93 名 △36 名(△28%)

 

〇片貝小・吉島小・西布施小

→平成28年度      現吉島小学校校舎を利用 

【清流小学校】校名

〇大町小・村木小・上野方小・本江小

→平成30年度      現本江小学校校舎を新築

【よつば小学校】校名

〇住吉小・上中島小・松倉小

→平成31年度      現住吉小学校校舎を新築

【星の杜小学校】校名

〇道下小・経田小

→平成35年度      現道下小学校校舎を利用

 

 吉見町においても1学年2~3クラスが良い・1クラス25~30人が良い、といったアンケートも出ているという事は、希望の数を出すならば一つの小学校に30人×3クラス×6学年とすると540人ほどの児童数を求めるという事になります。

 現時点で現実的に考えると少子化により1学年1クラスで1クラス20人をきっている小学校もあります。


 上記の数字は今後の吉見町においての想定される児童数を「吉見町立小学校統合再編計画」にて掲載されている数字です。

 

 令和10年には吉見町にいる総児童数が、その希望数を下回るという事になります。想定の数字ですので出生率がグンと上がりさえすれば変わるかもしれませんが。

 その話しは、また移住定住・子育て支援にと続く話しになりますので、今回は視察に行った際に他市の状況を学ばせていただいたお話しをさせていただきました。