白樺湖のたびの後
意を決して夜逃げまでして
行った東京。
行き場のない我が身 
だれからも捨てられた。


明るく振るまおうとしても
しばらくは仕事場とアパート
を行きかうだけの日々。
自分ははたしてどのくらい
やれるのかそれでもいつも
友のことを思った。
迷惑を承知で想いつづけ
友の夢がわたしのゆめに
なった。
ずっと離れた場所で声援を
送っていていた。


東京に来て3年の秋また家に
戻された。
母が病気との知らせだった。
うそだとしった悔しかった。
なぜほっといてくれない。

山梨 白樺湖のたびから
帰った夏私は敗北感、
屈辱感を抱いたまま夜
汽車に乗った。
いっもそうだった。

私の人生予定外なことばかり
捨ててやる。
みんな捨ててやるその怒り
のほこさきはだれに向いた。
そう一生独身を貫くそう決め
てしまった。

わたしに木枯らしが吹く12月
クリスマスと誕生日を迎えた
寂しさ 本当にひとり
ぼっちだった。
長い沈黙の末私は自分一人


だけの自立の道を選んだ。
愛情を注いで育てた。
二人目は高齢出産で働き
ながら通院治療しながらは
たいへんだった。
いつも何かに邪魔され
つづけ立ち上がることすら
できなかった。

わたしは年老いた。
でも誇れる二人の子どもが
そばにいる。
ゆったりとした気持ちで
晩年を送れる幸せに感謝した。
まだ少しだけやり残して
る事がある。
時間の続くかぎり頑張ろ
うと思った。


今夜の夕陽はきれいです。

年ですかね。

夜空を見て微笑なんてね。

でもきっと大丈夫。
まだまだ頑張れる。

 ☆……🍀🤗📚🌳…☆