白樺湖のたびの後
意を決して夜逃げまでして
行った東京。
行き場のない我が身
だれからも捨てられた。
明るく振るまおうとしても
しばらくは仕事場とアパート
を行きかうだけの日々。
自分ははたしてどのくらい
やれるのかそれでもいつも
友のことを思った。
迷惑を承知で想いつづけ
友の夢がわたしのゆめに
なった。
ずっと離れた場所で声援を
送っていていた。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230727/09/ito-channel3161/1b/2c/j/o0801108015317460186.jpg?caw=800)
東京に来て3年の秋また家に
戻された。
母が病気との知らせだった。
うそだとしった悔しかった。
なぜほっといてくれない。
山梨 白樺湖のたびから
帰った夏私は敗北感、
屈辱感を抱いたまま夜
汽車に乗った。
いっもそうだった。
私の人生予定外なことばかり
捨ててやる。
みんな捨ててやるその怒り
のほこさきはだれに向いた。
そう一生独身を貫くそう決め
てしまった。
わたしに木枯らしが吹く12月
クリスマスと誕生日を迎えた
寂しさ 本当にひとり
ぼっちだった。
長い沈黙の末私は自分一人
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230727/09/ito-channel3161/f4/cb/j/o1080068115317460195.jpg?caw=800)
だけの自立の道を選んだ。
愛情を注いで育てた。
二人目は高齢出産で働き
ながら通院治療しながらは
たいへんだった。
いつも何かに邪魔され
つづけ立ち上がることすら
できなかった。
わたしは年老いた。
でも誇れる二人の子どもが
そばにいる。
ゆったりとした気持ちで
晩年を送れる幸せに感謝した。
まだ少しだけやり残して
る事がある。
時間の続くかぎり頑張ろ
うと思った。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20231213/18/ito-channel3161/52/65/j/o0967108015376552401.jpg?caw=800)
今夜の夕陽はきれいです。
年ですかね。
夜空を見て微笑なんてね。
でもきっと大丈夫。
まだまだ頑張れる。
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