今回は、「2.バックオフィス」について書こうと思います。

【データ】

バックオフィスでの情報とは、業種によりますが、
・在庫精度とロス率
・労働生産性や稼働率(数値かしたもの)
・売掛、買掛の情報
これらの情報精度とスピードです。
各業種ごとに少しだけ深堀してみます。

A.問屋さん、製造業の場合
在庫精度が悪いと、過剰仕入や在庫不足という状況が生まれます。
過剰仕入は、ロス率の発生を高めますし、商品によっては会社の資金繰りを悪化させてしまいます。
在庫不足は、倉庫の経費ロスになりますし、機会損失になります。

B.宿泊施設、レンタカー、建築関係など「人」がベースの場合
労働生産性を把握していないと、残業と言う形で無駄な経費を支出してまうかもしれませんし、現場の社員さんも疲弊してしまいます。
稼働率を把握していないと、逆に人を余している可能性がありますが、となると、機会損失に繋がります。

C.EC、問屋、建築屋さんの場合
売掛、買掛の情報スピードは必須です。
この情報精度とスピードを重要視していないと、黒字倒産の危険が出てきます。
実は私もECでは危うく黒字倒産の文字がチラッと見えた時がありました。
黒字倒産とは、今月100万円の売上が数字上は、計上できたが、実際の100万円は数ヵ月後に、入金のためその入金までの間に、経費が払えず倒産してしまう事です。
100万くらいであれば、すぐに銀行に貸してもらえますが、億単位だと簡単ではありません。
ご存じないかたのために、一応簡単に説明しますと、例として、
A建築会社が、2023年1月に100億の案件を受注しました。完成後に100億の支払いがあります。完成は1年後の2024年1月です。それまで100億円はもらえません。さて、この間の、会社の維持費(人件費、機械の支払い、電気光熱費)は、どうしましょう?会社維持費は、銀行にある現金を使う事になりますが、銀行には1000万円しかなく、毎月の維持費は300万かかります。つまり、300万x12か月分=3600万の現金がないと、100億もらう前に会社が潰れてしまう、これが黒字倒産です。

これらの情報精度とスピードが、不正確だったり遅かったりした場合、会社はどうのようになるでしょうか?
手遅れな状態になったり、別の経営資源である、商品・人(社員さんたち)・お金(資金繰り)を圧迫します。