前回の続きです!

~前回のあらすじ~

20代前半、2歳の男の子の母であり、30代後半の夫を持つ女性は
ある日、真面目で地味な夫に対して、浮気の疑問を持つ。
考えられないことだとは思いながらも探偵に調査を依頼することにした。
調査は二週間に一回。最初の調査から二か月半後、5回目の調査で明らかになったのは、
なんと、夫の援助交際だった。


夫が援助交際。

それも相手はまだ14歳・・。

中学2年生という若さ・・。

女性は信じられなかった。


私がこの調査結果を報告した時

女性は何度も私に対して

この調査結果が真実であるのかを問いただした。

百聞は一見にしかず、パソコンの画面の中に

夫が女子中学生と食事をしている場面、

ホテルへ入るところ、ホテルから出るところを切り取った映像を再生させると

女性は青ざめ、そして黙り込んだ。


そもそも、夫の浮気を疑っている自分自身を責めていた女性である。

ショックと悲しさと怒りはわたしの想像に難かった。


未編集の映像データ(証拠)を受け取ると

女性は静かに事務所を出て行った。


女性から連絡があったのは、たしか、それから3日後のことだった。



調査を続けてほしい。


そう言われて、わたしは理解した。


調査結果がクロにもかかわらず調査の続行を希望する場合の理由は

ほとんどの場合、裁判時のことを考えてである。

調停や裁判の場で、配偶者の不貞行為が恒常的なものであったことを証明し、

なるべく有利に慰謝料・財産分与または親権についてコトを進めるためだ。


この女性の場合もそうなのだろうと思いながら調査を続行した。


クロ結果が出た5回目の調査から、さらにもう5回調査を続け

最初のクロ結果と合わせて、合計4回の援助交際の証拠がとれた。

相手は毎回違う相手で、中にはなんと11歳の小学生も含まれていた。

夫が援助交際の相手を見つける場所と手段は

同僚を通じての売春斡旋業者の紹介だった。


わたしは女性に

少女たちや、斡旋業者についての詳しいデータを除いて、

夫の不貞行為に関する証拠類をすべて渡し、

「裁判は時間がかかります。お体だけには気をつけて」

と言った。


女性は意外な言葉で返してきた。

「裁判は行いません。離婚もしません。」


一瞬、理解にとまどった。

ではなんのための調査続行だったのか。

わたしがその疑問を質問に変える前に、女性が続けた。

「この証拠を警察に提出します。

 そうなると・・夫は刑に服するかもしれません・・。

 でも・・、もし夫が罪を心から反省してくれたなら、

 その後で、また夫婦として・・家族として子供と3人で暮らします。」


女性の人生をかけた、深い愛情を伴った覚悟に

わたしは何も言えなかった。


それからしばらく

女性は言ったとおりに、証拠を警察に提出し、夫は翌日事情聴取、

そのまま勾留され、後日逮捕された。


また、売春を行っていた少女や斡旋業者について

警察から情報と参考データの提出を求められた私は

得られたすべてを提出した。


後日、夫には実刑の判決が下され、

少女たちは補導、斡旋業者に関しては摘発された。

また、夫に業者を紹介していた同僚の男性に関しても

児童買春の容疑で逮捕され、執行猶予つきの判決をうけた。



これは4年前の一月。この季節ころのお話。


現在女性は夫と6歳になる男の子、そして新しく1歳になる男の子の4人で

幸せ暮らしている。



尚、今回のお話に関しては、女性からの了承が得られているので

あまり事実に手を加えず書きました。(個人を特定できそうな情報は変更)


いかがだったでしょうか?

僕がもし女性の立場だった時

同じような覚悟を持って、夫が刑務所から帰ってくるのを待つことができるかどうか・・。


みなさんはどうですか?








今からもう3,4年前のこと。

年が明けて、一段と乾燥した冷たい風がコンクリートの上を滑るこの時期に

わたしはある女性から浮気・不倫調査を依頼された。

調査対象は女性の夫だった。


女性は20代後半、夫は30代後半、二人には2歳になる小さな男の子がいた。

夫の性格は至って温厚。真面目でおとなしく几帳面、30になって依頼人である

女性と付き合うまで女性経験は皆無だった。

とある資格を使った仕事をしており、社会的信用、地位、収入は同年代の男性と比べて

かなり高いといえるものだった。


女性が夫の異変に気付いたのは年の瀬迫る二ヶ月前。

ある日、夫のスーツのズボンからイタリアンレストランのレシートが出てきたのだ。

客数の部分には二名様と印字してあった。

レシートに印された日時は会社の忘年会があったはずの夜。



まさか…でも内気で真面目でお世辞にもかっこ良いとは言えないうちの夫に限ってそんなことは…。

いやでも・・。



一度払拭した疑問も夜中にベッドの中で膨らんできて、頭の芯にこびれ付いて離れなくなる。

それからしばらく、女性は夫の行動を細かく徹底的にチェックした。


いつもと同じ決まった時間に帰ってくる夫。

ロックも掛っておらず、中を見てもまったく怪しくない携帯電話。

スーツやコートに香水や髪の毛は見つからない。

ただ

約2週間に一度、会社がらみで忘年会や飲み会や付き合いなどで帰宅が遅れることがあった。

そういう場合は前もってすくなくとも3日前には知らせてくれるし、

午前様になる様なことも一度としてなく

結婚前の付き合い始めた当初からの習慣のようなものだった。

しかし、例のレシートの一件以降

この2週間に一回の帰宅の遅れがどうしても気になった。


こんなことを疑っている自分が申し訳ない気もする・・

あの夫に限ってありえるわけがない・・

2週間に一回の外食以外の日常に怪しい点は一切ない・・

でも・・・


2歳になったばかりの子供の顔を見ながら

女性はたっぷり2か月悩んだ。

年が暮れて、そして明けて少したったころ

うちに調査を依頼することを決意した。


調査はピンポイントで行った。

2週間に一度の外食時。



一回目

事前に夫が女性に話していたところによると、クライアントと食事をするということだった。

調査結果はシロ。

事前に話していたとおりに、夫はクライアントと思われる(のちにウラをとって確認した)

人たちとの食事をした。


二回目

事前に話していたのは会社の新年会。

調査結果はシロ。


三回目

事前に話していたのは同僚たちだけでの新年会。

調査結果はシロ。


四回目

事前に話していたのは会社の打ち合わせ兼飲み会。

調査結果はシロ。


五回目の調査を行う前に

女性に聞いた。探偵の勘として、この夫はシロではないだろうか。

そう進言したのだ。ほんとうにわたしは未熟だった・・。

女性の徹底的な性格が真実を引き寄せた。

調査は続行された。


五回目

事前に話していたのは同僚との飲み会。

調査結果はクロ。

それも最悪なパターンだった。

夫は、家からも会社からも離れた郊外の駅で若い女と会って

ファミレスで食事をした後、ホテルへ行った。

夫と女が最初に駅で会った時の様子や、その後の二人の様子から

一発でわかった。


夫は援助交際をしている。


後日、女について調べると、なんとまだ14歳。中学2年生だった。





人間として、また探偵としてわたしを成長させてくれたこの事件。

一回では書ききれないので、つづきは次回書こうと思います。

では!








久しぶりにふぐ鍋を食べました。


もう


毒とかあたってもいい。

死んでいいから

ふぐの身だけでお腹いっぱいにならせて



って感じでした。

ふぐ最高!ビバ!
他の職業と比べて

うち探偵の日常はとても自由だ。


まず、それぞれの探偵は働きたい時に働き

休みたいときはガっつりと休暇をとって休む。


働いた分だけ給料がもらえるシステムなので

いつ働こうが、いつ休もうが基本的には自由なのである。


しかも、他の仕事と比較して、給料はかなりいい方(見習期間は長いが)なので

中には一年の半分以上を休暇に充てている探偵もいる。


しかし皆仕事となれば真剣そのもの。

探偵は本当に探偵業が好きなのである。

皆で秋葉原に機材を見に行く時などは(機材はほとんど秋葉原で揃える)

皆の眼は一段と輝く。

大の大人が小さなカメラを手にとってあれやこれやと議論している様は

子供にしか見えない。


ちなみに僕は筋金入りの仕事好き人間なので

休暇は年に一度程度しかとらず

ほぼ毎日働いている。働いているというよりは

趣味に没頭しているという感覚。


今年も一年、好きなことをやって飯が食えることに

ひたすら感謝です。
あけましておめでとうございます。

今年も、怪我なく無事に過ごせたらいいですねドンッ