松下幸之助が書いた「社員心得帖」を読みました。

松下幸之助さんは1500社以上の会社を作り経営してきた
経営の神様といわれている方。
松下電器、パナソニックを作ったひと。

この人の言っていることは、大事なこと、いいこと
そして、「常識的なこと」を言ってくれていると思います。
しかし、人は自分の都合で自分の常識を作ってしまいがちです。
だからのこのような昔から言われている先人の知恵や常識は
非常に勉強になると共に、このような「仕事観」を持って
仕事に臨むということが大切だな、と感じました
弊社の社員も、このような仕事観を常に持って仕事に臨みたいと思いつつ、
弊社をご利用頂く求職者様が新たな環境に挑戦する中で
少しでもお役に立てばと思い、少しだけ抜粋しました。
非常にシンプルでわかりやすいです
いいこと書いてあります!
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運命と感ずる覚悟を
その会社で働きたいというひとでも、いろいろな事情で
その願いがかなわない場合があります。
また、、会社がこういう人にぜひ来てほしい、と思っても、
それがその人の都合でできないということもあるわけです。
そういうことからしますと、会社へ入るということは、
その会社を志望するひとと、会社の双方の意思によって
決定される、そこには、目に見えない大きな力が働いている
といえるのではないでしょうか。
それはひとつの運命であるとも考えられます。
新入社員として会社に入り、それから何十年か勤務する。
その過程においては、いろいろの困難にぶつかったり煩悶したり
することもある、問題はそのときにどの程度悩み、どの程度苦しむか、
その程度によっては悩みや困難に負けてしまう人もいれば
そういうものを克服してさらに成長していく人もいる。
そのときに、ひとつの運命観というような覚悟を持っていることが
重要だと思う。そうすればそこに度胸がすわり、力強い信念が生まれる。
会社を信頼する
会社は新入社員の成長を一日千秋の思いで願い努力している
そのように社員の成長を願っている会社というものを信頼し、
自分もよき社員として成長し、会社の仕事を通じて社会に
奉仕していこう、という考えを持つことが大切で、それが結局は
自分自身のプラスにもなることだと思う。
会社の歴史を知る
会社とは、ある個人なり、あるいは何人かの人々が志を立てて
会社を作り、その後長年にわたって、その時々の経営者なり、
社員の人々が営々と努力を重ねて今日の姿を成したわけです。
そういう歴史というものをどこの会社ももっています。
その過去の歴史を認識することから社員としての活動の第一歩が
始まると考えてほしいと思います。
礼儀作法は潤滑油
社会生活においては、当然、きちんとした礼儀作法が要求されます。
自分が傍若無人の振る舞いをする礼儀しらずのひととであったら
どんな感じがするか、そう思うと必要性は誰しも認める。
礼儀作法は社会生活における潤滑油
礼儀作法は当然心のこもったものでなければならない。
心に思っているだけではなく形に新たして初めて生きてくる
そういう心と形の両面が合いまった適切な職場の礼儀作法を
早く身に着けることが新入社員として仕事をしていくうえできわめて大切
仕事の味を知る
昔からことわざに「石の上にも三年」というのがある。
どんなに石が冷たくてもその上に3年も座っていれば暖かくなる
というものであるが、その意味から根気をもって辛抱する大切さを
伝えている。
社員として取り組む場合にも当てはまる。
最近の若い人たちの中には、仕事を始めてからひと月かふた月もすると
もうその仕事が気に入らないとか、自分には適正がないとか
ということで別の仕事を求めるが、それも結構だが、
どんなしごとであれ、それが本当に適したことを見極めるのは容易ではない
最初はつまらないと思っても何年か取り組むことで興味がわいて
自分でも気づかなかった適性というものが開発される。
仕事というのはやればやるほどに味がでるもの。
たとえ、どんな仕事でも、人間としてひとたびやろうと決心したのであれば
まずは3年はじっくりと腰を落ち着けてがんばってみることが大切
自分の働きと給料
皆さんの月給が十万円であれば、十万円の仕事しかしなかったら
会社には何も残らない。だから自分の今月の働きが果たしてどれくらい
あったかということを常に問いて行く必要がある。
常識的には最低給料の3倍の働きをしなければならない。願わくば
10倍の仕事をしなければならない。
そのことはきわめて大事なことだと思います。
ただなんとなく一生懸命やっていればよいというわけではありません。
その働きをの結果が何らかの成果として現れ、会社にプラスし、
さらに社会に貢献しているということであって初めてその働きが
働きとしての価値を持つことだと思うのです。
会社は公器との自覚を
自分の仕事の持っている意味、さらにはそれを含めた自分の会社の
存在意義というものについての認識、つまり仕事といい、会社といい
決して私のこと、私のものをさすのではなく、公のものだということです。
仕事は公事であり、会社は社会の公器ということです。
会社の事業は世間、大衆を離れては成り立ちません。
いろいろな形で社会とつながっています。
ですから会社の活動が言いか悪いかによって世間の人々に対して
いい結果を与えるか、悪い結果を与えるかということになる。
世間の人々にいい結果、プラスの結果をもたらすことにおいてのみ、
事業の存在価値があるといえる。
ひとりひとりの仕事についても同様ですから、「これは俺の仕事だから
俺の好きなようにやっていいんだ」ということは許されません。
自分の一挙手一投足は全部会社を通じて社会とつながりを持っている、
ということの自覚と責任感において仕事をしていくことがもとめられるのです。
社長、部長はお得意先
会社で働く社員の心構えとして、私が機会あるごとに強調してきたことが
あります。それは、会社で月給をもらって働いているといういわゆる
サラリーマンとしての考え方をもう一歩飛躍させて、自分は社員としての
仕事を独立して営んでいる事業主だと考えたらどうか、ということ
そう考えると、その事業をなんとか発展させようということで工夫を凝らす
給料を給料と見るのではなく、自分が事業を営んでいることに対する
報酬と考えると、日々の仕事に新たなやりがいや意味を持つことが
できるのではないか。たとえば、自分が事業の主人公とすると
周りはみな事業を成り立たせてくれるお客様、お得意様だということになる。
であればお得意先にはサービスをしなければなりません。
自分の創意工夫というものをいろいろ出して、同僚であれ、課長であれ
部長であれ、社長であれ、使ってくれるようにするめる。そうすると
自分の稼業はだんだん発展していきますし、そこに仕事の喜びを味わう
ことができる。

長くなるので、今回はこの辺で。
さて、本日も開店です!!がんばろう!