MT-10 簡易インプレ | MODELING GARAGE ITKworks

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MT-10SP、サーキット及び公道での簡単なインプレ。

 

 

 

 

R1Sベースのスーパーネイキッド、MT-10.ベースといえどかなり大幅に手が入っているので別物じみた違いとなっています。マグネシウム部材などが減り、IMUは非搭載。エンジン内部も半分ほどが手が加わっておりピークパワーを削ってトルクカーブを低回転重視に大幅変更してあります。

 

 

 

 

R1からピークパワーはごっそり50PS以上落とされているものの低回転からのトルク感が強化されているので非常に乗りやすい。ギアレシオなんかはR1と変化がないのでどれだけ大幅にエンジンに変更が入っているのかがはっきりと感じ取れる。

 

 

 

アップハンドルになって余裕のあるポジションも乗りやすさに大きく影響していることでしょう。

 

 

 

 

馬力は落とされた、とはいえ150PSのモンスターエンジン。十分過剰なパワーです。

 

 

 

クロスプレーン特有の若干ガサツなエンジンフィーリング。Nでは一瞬でレブリミットまでふけ上がる。

 

 

 

一癖あるのがパワーフィーリング。パワーモード1ではきっかし6000回転で唐突にパワーが盛り上がってくる。6000回転に差し掛かった瞬間「グッ」と背中を押されるような感覚。ターボのそれに近いのかもしれない。

 

 

 

そのせいで少しぎくしゃくしてしまうけれど、パワーモード2、3ではそれも鳴りを潜める。ストリートではパワーモード2推奨。

 

 

 

それを抜きにしても1速ではやはりぎくしゃくしてしまう。速度的には1速だけでも十分なのだけれども、エンジンのトルク感も上がっていることだし私的には2速メインだと乗りやすい。

 

 

 

一般道では2速以上は必要ないが、そこもやはりトルク感ゆえか、一般道でもシフトアップして走っていける。このストリート向けのセッティングは非常に私好みであります。

 

 

 

ただ、オートシフターのフィーリングはあまりよくない。少なくとも一般的な速度(回転)域ではクラッチを握ってシフトアップするのが正解です。1速からクイックシフターが気持ちよく作動する回転域では、このクラスでは100km/h近くに達している。

 

 

 

 

ハンドリングは非常に素直。セルフステアはライダーにそれを感じさせない程度だし、小回りの利いた旋回だってやり易い。それでいてサーキットでは抜群のスタビリティだ。狙ったラインをしっかりトレースできる。

 

 

 

 

足回りも非常に優秀。柔らかいモードでも多少硬めだけれども、おそらくこのマシンに乗る人はSSやいわゆるスーパーネイキッドに慣れているはず。そうした人にとっては硬すぎず柔すぎず、セッティングの自由度の高い優秀な足回りなことであろう。電子制御サスのSPモデルはプリセットを3つ保存できるのですぐにセッティングを変えれてシチュエーション変化への対応力も高い。

 

 

 

ハードブレーキングからのコーナリングで驚くほどの安定を見せる。それでいてライントレースもいいのだから本当に面白い。

 

 

 

 

っていうか普段のXJ6がスタビリティ、制動力に難があるから余計にそう感じるだけかな…

 

 

 

 

TCSはTCS3にせてちしておけばウィリーコントロールのように機能する。油断すると2速3速でもフロントリフトしかねないのでストリートではTCS3推奨です。

 

 

 

 

 

 

 

R1は正直積極的に乗る気に慣れないけれど、MT-10はその扱いやすさ故普段乗りにさえ使えるような気がする。それほどに扱いやすく、そしてともすれば牙をむきかねないだけのパワーも十分にある。

 

 

 

 

R1よりも私好みなのは間違いない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

扱いやすくなったことはいいことだ。しかし、そのせいでどうもキャラクターが薄いように感じてしまう。R1の因子を持ちつつストリートでも乗りやすいマシン、といえどストリートではR1の面影は感じられない。その領域に至れる場面はごく限られてしまう。

 

 

 

それがために他の同排気量帯スポーツネイキッド、スーパーネイキッドと大差がなく感じてしまう。個性としてわかるのはクロスプレーンエンジンの独特なフィーリングくらいか。

 

 

 

 

 

R1の因子、クロスプレーンエンジン。それらに特別な魅力を抱かないのであれば、STDで150万円、SPで185万円のこの車両に手を伸ばす必要性はさほどないように思ってしまった。

 

 

 

 

 

あと燃料計がびっくりするほど使えない。メモリの刻み幅が大きすぎてガソリンの残量管理ができないのです。「あー、まだメモリ半分残ってるな」と思っていた矢先にレッドゾーンに減ってるんですよ。もうちょっと小刻みにメモリ振ってくれてよくない?

 

 

 

 

ASクラッチ装備なのでシフトダウン時のバックトルクは弱い。エンジンブレーキに頼らないのが定石なのだけれども、ロートルなマシンに馴染んだ私にとってはもうちょっとエンブレ効いてくれてもいいんじゃない?って思います。まぁおかげで安定感はあるんだけどね。

 

 

 

 

 

走りながらいろいろとセッティングを試してみたわけですが、スロットルオフだけじゃなくて、おそらく速度も0じゃないとモード切替ができないのかな?走行中は設定を変更できませんでした。いいじゃん!スロットル閉めてれば変えさせてくれていいじゃん!信号待ちのたびに大慌てでセッティングを弄るのは大変なのよ…

 

 

 

まぁそれもいったん決めればそれ以降はどうでもいいことなんだけどさ。

 

 

 

 

 

 

 

総合的に。

 

 

 

圧倒的に乗りやすく、楽なオートバイでした、っていうのが私の感想です。トルクフィーリング的にもハンドリング的にも非常に乗りやすく、そしてパワー、ポジション、スタビリティすべてに余裕がある。ストリートでもサーキットでも普通に楽しい良い塩梅。思ってたほど気構えなくて済むし、十分すぎるパワーをマシンの方でうまく調教してくれている。

 

 

 

 

同時に先ほど言ったように、それがためにちょっと個性が薄いのかな、というのが最大の欠点です。

 

 

 

もっと楽に乗れるものであればXJR1300でも、CB1300でもいいし、サーキットで早いのならR1他SSでいい。

 

 

 

GSXS1000やZ1000のような他社製スーパーネイキッドにほぼほぼ近い感覚で乗れてしまうのが惜しい。走りからは見た目ほどの抜群のキャラクターは感じられない

 

 

 

 

 

 

余談になりますが、改めて私は小排気量~中間排気量が性に合うものだ。リッターオーバーの大排気量は余裕があって確かに楽なのだけど、それよりもある程度積極的に力を出していける、もっと非力なオートバイのほうが私の性には合う。

 

 

 

 

今回サーキットでMT-10に乗って、速さとあまりの扱いやすさそしてゆとりに思わずほしくなってしまった。いざ公道に持ち出してみて、ストリートでも変わらず扱いやすいものの常にセーブして走るのは歯がゆく思ってしまったのも事実

 

 

 

 

 

好みの話にはなってしまうけれど、過剰なものは私には不要だ。過ぎたるは及ばざるが如し。万物尽く「ちょうどいい」のがしっくりくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とかなんとか言いつつも、弟分のMT-09とは別次元に楽しい存在なのがまた困るんだよなぁ・・・。