最終回ではiPhone,iPadのiPhoneの温度を上げにくくする予防策です。
できるだけストレージを解放
写真や動画、音楽といったコンテンツをiPhone本体にあまり保存しすぎないよう、日頃から心がけておきます。クラウドや外部メモリーに移すのも有効な手段です。
意外にストレージを食うのがメールです。時々見かけますが、メール削除せずに数百通も溜めてしまいストレージを無駄に減らしているケースです。
メールの削除は案外面倒で、数件ずつなら削除できますが、何十通も溜まると削除作業が面倒になり、そのまま増え続けてしまう…というケースも実際にあります。
不要なメールはマメに削除するようにしましょう。また、アプリの数も無関係ではありません。要らないアプリを何でもかんでもインストールしたままにせず、不要なアプリ、使用頻度が低いアプリは削除するようにしましょう。
アプリやブラウザはマメに閉じる、マルチタスクをチェック
アプリを開いたら開きっぱなしなんて方も、意外に少なくありません。
アプリを開けば開くほど、iPhoneの負担は増えますので、定期的にアプリを閉じる習慣を身に着けましょう。
iPhone 8までのホームボタンのあるiPhoneは、ホームボタンのダブルクリック、iPhoneX以降の全画面モデルは、画面下からのスワイプで
マルチタスクを呼び出す事ができますので、表示された開いたままのアプリを上にスワイプする事で削除する事ができます。
充電しながらの操作・利用をしない
充電しながらの高負荷アプリの利用はiPhoneを非常に高温にします。
短時間の電話やメールチェック等なら問題ないですが、連続して長時間ゲームや動画・音楽等の再生はお勧めできません。
充電が完了してから充電コード・ワイヤレス充電機を外してから使用するようにしましょう。
満充電にしない
充電自体、熱を発生させますが、バッテリーが満充電に近づくにつれ高温となる場合があります。
本当ならバッテリーは、30%~80%程度の中で使用する事が「優しい充電」ですが、それでは実用性に欠けるため、もし充電量を確認した際に90%~99%の間であれば、そこで充電を終了させるのがお勧めです。
iPhoneの置き場所は風通しのよいところへ
iPhoneは手に持っている時以外でも仕事をし続けている場合があり、置いてあるから発熱はしないとも限りません。
動画をTVに映している場合や、BGMに音楽を再生し続けることもそうですし、「(アプリの)バックグランド更新」をONにしている場合には、気づかないうちに、大ファイルをDL~更新しているかもしれません。
そんな「もしも」を考えて、iPhoneは風通しの良い場所に置いてあげるのがベターです。
メッシュ構造など、風通しのよいケースを装着する
Amazonで購入できるシリコン製、TPU製のケースは、カラフルで対衝撃性能もまずまずで、価格も1,000円前後とリーズナブルなので
多くのユーザーが利用していますが、iPhoneの温度という視点でみれば、あまり良いとは言えません。
スッポリとiPhoneの側面から背面までを覆うスタイルですので、放熱効果は芳しくありませんので、前述の通り、クールダウンの際には外した方がよいでしょう。
あまりにもiPhoneが熱を帯びる機会が多ければ、少し割高になりますが、メッシュ構造など「放熱」に配慮したケースも購入する事ができますので、検討してみても良いかもしれません。
如何だったでしょうか。iPhoneに限らず精密機器はいずれも熱を発しやすく、熱に弱い特性を持っています。
常日ごろ持ち歩くiPhoneだからこそ、可能な暑さ対策・発熱対策は心がけたいものです。
ただし、iPhoneが熱くなったからといって、冷蔵庫・冷凍庫・氷水などで急激に冷やし、常温以下にするのはiPhoneにとっては非常に過酷です。
「裸にして」「落ち着かせて」「放置する」が基本で、もし、強制的に温度を下げたい場合には「風」を利用するようにしてください。
そうしてやることで、暑さや熱への対策になるばかりでなく、iPhone本体やバッテリーの寿命を延ばす事にも繋がりますので、ぜひ、覚えておいていただければと思います。