高木一優亭の読書日記

高木一優亭の読書日記

つれづれに読書。漫画から思想までなんでも読む。

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九鬼周蔵の「いきの構造」を読んだ。
昔から本棚にあって、ずっと読みそびれていたというか少し敬遠していた本だ。
「いき」というのは「粋だねぇ」のいき、これを構造分析するのだ。
読んでみると、内容というか論理構成が面白い。
岩波文庫もたまに呼んでみると、それなりに満足感がある
宮城谷昌光の歴史小説は面白い。
中国の春秋・戦国時代の歴史を私が良く知らないからだろう。
知らない歴史を小説で読むというのはわくわくするものだ。
半分以上がフィクションなのだろうが、中国のこの時代の情景がわかる。
歴史というものは人物の名前や年号を憶えるだけでは理解できない。
その時代の思想や風景を思い描けるようになってはじめて理解できたといえるのだとおもう。
中公新書の「物語・・歴史」のシリーズはついつい手にとってしまう本だ。
コンパクトに様々な国の歴史が読めるからだ。
「ローマ人の物語」が終わってから、その後のイタリア史やヨーロッパ史に関する本を読む機会が多くなった。
興味を広げていくのが読書の快感である。
「物語イタリア史」はシリーズななかで最も面白いと思う。
私がイタリア贔屓のせいかも知れないが。
若い研究者の書いた本なのだが、なかなかに面白い。
格差社会だとかニートだとか言う言葉からは、今の若者たちの不幸というニュアンスしか伝わってこない。
私たちは古い価値観から若者たちをみているせいではないからではないかと思わせてくれる。
若者たちの現状への満足感の意外な高さに呆れながらも、これから新しい価値観が生まれようとしているのではないかとも思う。
純文学というめんどくさいものを読んでいた時期がある。
慣れるとそれなりに面白いのだ。
ただし、読むのに少々パワーがいる。
エンターテインメント小説のように飛ばし読みや斜め読みができない。
文章自体の面白さを楽しまなければ意味がないからだ。
たしかに純文学はめんどうた。
ただ、こういうものを読んでおくと鍛えられるのだ。
非常に面白い本だ。
海賊たちが奇妙な相互扶助のシステムを作り上げたのは、それなりの経済的合理性があったことが説明されている。
意思決定コストという考え方も面白い。意思決定のためにかかる時間や労力を言うらしい。民主主義では案外見過ごされがちな概念だ。
経済という切り口で歴史を考察するとこのような考えが浮き上がってくる。
マイケル・サンデル教授の「白熱教室」に次ぐ第二弾ということで読んでみた。
お金で買えないものが少なくなった今だからこそお金で買ってはいけないものが何なのかをサンデル教授のロジックで解き明かしていく、まるで推理するように。
そもそも貨幣経済とは何か?という問題が見え隠れしていて面白い。
しかし、アメリカ人の書いたこの手の本って、いくつもの実例がこれでもかというくらい書き連ねられていて時々興を削がれる。
実例なしの理論だけだと信用してもらえないのがアメリカなのだろうか?
近頃どうも昔読んだ本を読み返すことが多くなった。
司馬遼太郎の「ロシアについて」も夕べ手にとってしまっら面白くて夜更けまで読んでしまった。
日本人にとってロシアは印象のいい国ではない。
その分だけ、関心も薄く歴史に興味をそそられることも少ない。
しかし、よく考えてみたらお隣の国なのだ。
著者が江戸時代におけるロシアと日本の接触を描いた「菜の花の沖」は大好きな小説だ。
江戸末期の商品経済の沸騰と、貿易を望んで日本に来航するロシアの背景が見事に描かれている。
「菜の花の沖」を読んでいるときわからなかったことが、夕べ「ロシアについて」を読んでいて突然わかったような気がした。
amazonなんかのレヴューを見ると、キリスト教について誤った解釈であるとか、どこの部分が違うとかいった指摘があるが、別にキリスト教徒になろうと思っているわけではないのでそんなことはかまわない。
この本が読み物として面白いし、知的な好奇心を満足させてくれることには間違いないからだ。
どうして一神教というのがみんなアノ地域で発生したのかなどという部分が面白い。
廃仏毀釈など日本にも一神教を思わせるような歴史があることも興味深い。
宗教にはこれが絶対正しいなんてことはないから、いろいろな解釈があっていいと思うのだ。
塩野七生の歴史小説は楽しい。
日本の歴史小説に飽きたらぜひお勧めしたい。
「ローマ人の物語」でファンになって、大方読みつくしてしまったが残っているのはコレだけだったのだ。
楽しみにとっておいたといってもいい。
むしょうに読みたくなってついに1巻を手にとってしまった。
これで楽しみのひとつが消えてしまった。
ヨローッパ史って知ってるようで知らないことが多い
十字軍を日本語の物語で読めるというかがいかに貴重かを思い知らされる。