少し遅くなりましたが、今回は6月初めに行った山梨県の石和温泉旅のご紹介です。
いつも利用している格安ホテルチェーンが今年3月1日に山梨県に初めて開業したホテルを利用しました。
石和温泉は山梨県でも名の知れた温泉で、今まで訪れたことが無く、すぐにでも利用したかったのですが、開業当初は予約がいっぱいで、自分の休みとかの兼ね合いでなかなかタイミングが合わず、6月の利用となりました。
自宅からホテルまでは2時間余りの道のりですが、初めての石和温泉、ホテルのチェックイン前にいくつかの名所旧跡に立ち寄りたいと思い、いつもの旅の相棒の先輩と地元北本駅を朝8時に出発
途中、中央高速道の初狩PAで小休止をし、順調に10時過ぎに今回の旅の最初の目的地「信玄神社」に到着。
信玄神社は言うまでもなく甲斐の名将『武田信玄』を祭った神社で、武田氏の館跡に大正8年に創建された神社。
本殿はもちろん、宝物殿、能舞台など武田信玄と三代に渡る武田氏の勢力がうかがわれる立派な神社
館跡というより城跡というほうがふさわしい武田神社の広い境内。
『甲陽武能殿』と名付けられた能舞台ではベテランの能楽師が稽古に励んでおり、よく通る低い声を舞台に響かせていました
次に向かったのが近くにある「甲斐善光寺」
武田信玄が川中島の合戦の折、合戦による消失を恐れて信濃善光寺の御本尊善光寺如来像などをこの甲斐の国に移したことが始まりといわれる。
現在の敷地の広さ、建物ほか諸設備の維持管理等は信濃善光寺に及ばないものの、高さ27m、奥行き49mの金堂(本堂)は日本有数の木造建築として山門と共に重要文化財に指定されている。
武田神社・甲斐善光寺の見学を経て、チェックイン手続きのためホテルへ。
独特の屋根のつくりが人目を惹くホテルの玄関。
チェックイン手続きと、カラオケ予約を首尾よく済ませ、お預けになっていた昼食を摂りにお店に急ぐ
向かったのはホテルのフロントの女性に聞いた、ほうとうの旨い店「小作」
山梨といえばやっぱり「ほうとう」、初日の昼食はほうとうと決めていたので、地元の方のおすすめの店の期待は大、大きな水車が回る店の構えも期待を益々そそる。
ほうとうと一緒に頼んだのが、やはり山梨の名物として欠かせない「鶏モツ煮」
ほうとうの前にノンアルビールのツマミとしていただきました。旨し
お昼時をやや過ぎていたけど、人気店らしく店内は多くのお客がいて、しばらく待ってやっとメインのほうとうが登場
鶏肉ほうとう、きのこほうとう、ちゃんこほうとう、カボチャほうとうなどのほうとうメニューの中で選んだのは、人気NO.1と書いてあった「豚肉ほうとう」1.600円也。
野菜たっぷり具だくさんで、ちょっといい値段と思っていたが、食べ終わると動くのが億劫になるほど満腹となり、そのお値段に納得でした
食後は少し時間があったので、まずはJR石和温泉駅に行き、観光案内所で情報収集。
綺麗で新しい駅舎、駅前の美しく手入れされたバラの花壇が訪れる人を迎えていた。
さすがはワインの街の駅、観光案内所の中にセルフワイン試飲機が設置してあり、若い女性たちが群がっていた。
観光案内所で石和温泉周辺の観光スポットを教えてもらい、ワイナリーと信玄餅のメーカーを訪問。
先ずは石和温泉のある地元笛吹市にあるワイナリー「マルスワイン」本坊酒造さんに。
地下のワイン貯蔵室や瓶の洗浄、詰込み、ラベルの貼り付けなどの作業を見学させていただく。
試飲コーナーがあって外国人客が色々試飲していたけど、運転手なので試飲はパス。
次は山梨観光の土産の定番「信玄餅」の桔梗亭さんへ。
こちらはあまり時間もなく、2階から袋詰めの様子などを見学させていただき、最後に定番の土産を1袋購入させていただき、お暇頂きました。
ホテルに戻り、人生初めての石和温泉、夕食前にまずはひとっ風呂
かなり昔の温泉分析書(昭和42年)が掲示してあって、PHは9.0と明記されていたけど、泉温の記載なし。当時の印刷物から泉温は約60℃前後と推測される。
もちろん湯船に注がれる湯は入浴にはちょうどいい温度に調整されていて、肌触りの優しい美肌の湯を楽しむ。
山梨では有名な石和温泉郷、かなり歴史のある温泉と思いきや、なんと最初に温泉が湧出したのは昭和31年とのこと、それも井戸を掘っていてたまたま温泉が湧出したとのこと。昭和38年に県営の源泉が掘削され、さらに大きく発展を遂げたようです。
温泉のあとはいよいよ夕食タイム
和洋中の豊富なメニューから好きなものを好きなだけ、今回は海老のチリソースや海老のマヨネーズ和えなどの海老料理フェア開催中でした
呑み放題のアルコールは予想通りワインの飲み放題メニューがありましたが、自分にとっては肝心の日本酒メニューが1種類だけそれも大関の燗酒のみ
山梨の地酒を楽しみにしていたので、これは大変ショックでした
なんじゃかんじゃと文句を言いつつも、大関の燗酒を時間の限りいただき
食後はカラオケでストレス発散
二度目の温泉を楽しんで、早々に布団に潜り込みました。
翌日は朝から気持ちの良い天気
朝風呂をゆっくり楽しみ、朝食を済ませ、まずはホテル前で記念撮影。
出発前にホテルの周辺を徒歩でぶらぶら散歩。
ホテルにほど近い「石和温泉足湯ひろば」にある県営の1号源泉。
同じく足湯ひろばにある「武田二十四将顔ハメパネル」一度に最大28人の顔ハメ写真が撮れる
今時そんな人数の団体旅行、めったにないだろうけど
石和の温泉街を散策した後は、日本遺産にも認定されている「昇仙峡」を目指す。
遊歩道の改修工事が進められており、歩けるところが限られており、まずは「仙娥滝」近くの影絵の森美術館の駐車場へ
駐車場から歩くこと10分ほどで出会える「仙娥滝」落差30mの滝に音を立てて水が流れ落ちる。
右側の高い岩が、昇仙峡の主峰「覚円峰」高さ180mの奇岩。
先の仙娥滝から富士川水系荒川沿いの遊歩道を5分程下ったところにある「石門」。
遊歩道上を大きな花崗岩が覆いかぶさる
石門から数十メートル下った先で遊歩道は工事のため通行止め。
駐車場から往復40分ほどの散策だったけど、日本遺産「昇仙峡」の渓谷の魅力を感じることが出来ました
昇仙峡の散策を終え、次は山梨市にある小さな酒蔵「養老酒造」へ
土産の地酒を買うために、事前に石和温泉周辺の酒蔵を調べたときにヒットした酒蔵。
山梨市では唯一の酒蔵で、ご主人が一人で酒造りをしているとのこと
その希少なお酒を自分の土産にするのはもちろんだけど、併設している古民家を利用した食事処「櫂」という店が人気だということ
1階がカフェ、2階が食事処。
築200年という古民家、天井の梁の太さに驚く
食したのは1番の人気セットだという「蔵元ごはんセット」1.950円也。
酒粕で漬け込んだ鮭、日本酒で煮込んだ角煮、野菜たっぷりの粕汁など、酒蔵ならではの手の込んだ料理、全て美味しくお値段以上の満足感
是非もう一度、この蔵元ごはんセットを食べるためにだけでも再訪したいと思います。
美味しい昼ご飯を堪能したあと、本来の目的この養老酒造㈱の「六波」という純米生原酒を土産に購入し、帰路につきました
初めて訪れた山梨県石和温泉、肌に優しい温泉も、地元のかたおススメの店の『ほうとう』も、養老酒造の「櫂」の蔵元ごはんセットも、武田神社、甲斐善光寺、ワイナリー、昇仙峡など訪れた周辺観光スポットも
天気にも恵まれ、初めての山梨県石和温泉旅、大満足の二日間でした
(ホテルのアルコール飲み放題の日本酒が燗酒1種類しか無かったことを除いて)
はて、次はどこに行こうかな?