評価:★★★☆☆
ミステリーである。
最近では一口にミステリーと言っても幅が広い。本格、社会派、旅情、新本格、青春、変格、ファンタジー、SF、メタ、歴史、競馬…これらすべての後ろにはミステリーという言葉が続くのだ。長い歴史を持ち、様々な実験的創作のなされてきたミステリーというジャンルならではのことであろう。
しかし、この本についていえば、これらのいずれも必要では無い。
謎がある。名探偵が現れる。謎を解く。そういうミステリーの根源となる要素をギュッと凝縮したような、これぞミステリー。余計な飾りの何も無い、純粋な謎解きを堪能できること請け合いだ。
もっとも、本当に余計なものが何も無いので、物足りないと思う人もいるかもしれない。