週を改めて、また場所も東直門に移して話し合いは続きます。

考えていた落とし所は「これまでの関係をつづけ、HOTELで二人の時間を持つ」なので、HOTELに部屋をとり、そこで話を続けようと思っていました。しかし、まずは外で話をしたいとのことであったので東直門でデートとなりました。


まず、恋人(=女朋友)の定義は、私はHありとしてましたが、彼女はHは関係ないとしていました。彼女は私がお金がなくても(Hなしの)恋人でいたいのが希望でした。具体的には、同伴の条件なしに、中国語をただで教えてもらったり、時間があるときにデートすることができるような条件です。しかし、当初の恋人の条件と違いましたので折り合いませんでした。 いろいろ話をするなかで、彼女の顔が明るくなった瞬間がありました。それは、私の家族が帰国したら同棲できる可能性に気づいたときです。彼女はH無しの恋人をつづけ家族が帰国するであろう期間(2年間以上)待つという提案をしました。 そういう状況になったら同棲しても良いと答えましたが、2年を経ずに私が帰国する可能性が高い点、当初の恋人条件から外れるからOKは出しませんでした。


 ここまで話してわかったのですが、まず彼女は複数の恋人を持つことは考えられませんので、彼女がH無しの恋人とH有り恋人を明確に使い分けていました。 H有り恋人には家族と同様の待遇を求めていることがわかりました。 自分の家族を優先して、その次に君ね!という理論が全く通じない理由がそこにありました。お金の配分について、どうして家族優先なの?という訳です。 見方を代えれば非常に貞操観念が固いということです。普通の恋人とはHしない、家族クラスの恋人とはHするとの考え方でした。 少しHすれば家賃補助などそれなりの金額を簡単に手に入れられますが、お金目的でHするのではないということです。 「家族同様待遇でお金をたくさんください」と「お金目的でHするのではない」の主張は一見矛盾するように見えたのですが、彼女の中ではきっちり整理されていました。 少し理解できたと感じた瞬間でした。


 現時点で話は平行線のままで、現在彼女の定義によればH無しの恋人に格下げされていますが、その分お金はかかりません。 東直門での話あいのあとは、公園で仲良くデートで修羅場はなしとなりました。これからどうなるかわかりませんが、ひたりで新しい関係を作っていこうということで合意しました。


ちなみに本命1は彼女自身が家族最優先なので、私が家族優先してもクレームはでません。

ということで、広い中国のことですからひとりひとり考え方が違い、これから想定外の価値観の女性にもめぐりあうかもしれませんね。

 私たちは、安静市場の近くのお粥屋さんにいました。

そこで私は、いつ彼女はキレるのだろうと内心おびえながら、静かな反撃を受けていました。

どうして、それしかお金を使えないか?というのが内容です。


①全て自分でお金をコントロールできずある金額を超えると使用用途について説明の必要があること、②そもそもお金持ちでないこと、③それで彼女がOKできないなら恋人を継続できないこと、など正直ベースに話しました。理論的には突っ込みようがないと思います。 しかし彼女は、あなたの事情と、私に使う金額は、彼女にとって関係ないといいました。 彼女にとってそれは正しいのですが、現実問題としてそんなにお金を工面できないのよ!ということで話は平行線でした。 


 お金の話を真剣にする姿は、お金と愛情は同じであると真剣に思っているように見えました。 しばらくすると彼女は、家賃代+デート代+彼女お店での飲み代 を全部まとめてください、その代り買い物など彼女に使うお金は無くて良い!という案を出しました。 私はそれを拒否しました。やはり二人の部屋を持つとの前提条件なしでは飲むことができなかったのです。今にも泣きださんばかりになって、大変申し訳なく思ったのですが、契約の基本が崩れているので、しかたありません。


すでに私と関係を持ってしまったので、関係清算はありえないと思っているようでした。 私は、私との関係をなくしてしまうと、彼女が高額家賃が払えなくなることを気にしてましたが、彼女はそこは心配してないように見えました。こういうところの楽観さ加減に中国人らしさを感じます。私は、中国人のこの楽観が好きでもあります。


私にとっての落とし所は、これまでの関係をつづけ、HOTELで二人の時間を持つでしたが、私の時間がなくなり話し合いは次回に持ち越しとなりました。

恋人の前提条件がくずれてしまっているので、手じまいの選択肢を片手に話し合いは続きます。

二人の部屋については、ほぼ基本認識が一致し、彼女が代替案を出したところで反撃が始まりました。

私にいくら使ってくれるのか?攻撃です。


最初に金額については家賃1500元/月としか話しておらず、そのほかはあなたに金額は任せると言っていたので金額はあいまいなままでした。 だいたい家賃1500元しか助けないといえば、それほど高額なサポートできないことは、感覚的にわかると思っていました。 なのでかなり渋めの金額を答えたところ彼女の顔がくもりました。いわく「私ってそんなに安いの?」です。 たしかに君はお客さんが一番多い人気者だし、もっと高額サポートしてくれるお客さんがいることはわかっている。 しかし、私は単身赴任者と違ってお金をフリーで使えるわけでないので無理である。 と正直に答えました。


かなり緊迫した感じになり、前にリド地区でみた西洋人と中国人女性カップルのことを思い出しました。昼下がりにご飯を食べているときに、大きな金切り声とともにガッチャーンという皿が割れる音に振り向くと、仁王立ちの中国人女性と、呆然と椅子に腰かけている西洋人。 テーブルには厚手の皿が真っ二つになっている。映画の中でしかまだ見ぬ世界がありました。 こういうシチュエーションが一番苦手な私は、彼女はそんなことをするはずがないと思いながら、具体的な金額の話でなりかなり追い込まれていました。君を助けるといったけれど、そんなお金ないのよ。。


 たぶん、引っ越し事件がなければ現在使っている金額で関係は続いていたはずですが、金額を聞いて冷静に考えて安すぎると思ったのでしょう。  恋人関係なら金額は二の次でお互い好きかどうかが問題であると思うのですが、彼女の考えは私の愛情=金額といたようでした。 愛人関係で恋人関係ではないはずですが、彼女たちの世界の常識ではそうでないようです。 貞操観念も含め非常に硬い考えの彼女が、お金の話をすることは意外でした。


お金と愛情の決着は次回です。