それは子どもの頃からあったのですが

 

夜中に目が覚める時 こそこそ

 

ブツブツと誰かが外で会話をしている

 

ような、声が聴こえてくることがよくありました。

 

子どもの頃、実家で寝ているときが

 

一番多かったように思うのですが、

 

前までは、こんな遅い時間まで誰かが

 

起きて話しているのだろうなぁくらいにしか

 

思わなかったのです。

 

だけどある日、いったい誰が話しているのか

 

確認してみたいという、好奇心が出て

 

きました。

 

だけどみたらいけないような気もしていてね

 

だからそーっと布団から起きて窓の外を

 

隠れるように、覗くようにみたとき、当たり

 

前だけど外は真っ暗で、人なんていなかった

 

のです。

 

そこではじめて、あー人ではなかったのだと

 

はじめて気づきました。

 

地域によっては、こそこそ岩といって

 

夜になると岩たちが、話し出すという

 

そんな民話があるそうですが、

 

それはきっとそういう事から、言い伝え

 

られたのだろうなぁと思います。

 

わたしが聞くこそこそ話は、どんな会話を

 

しているのか、会話の内容までは聞き取れ

 

ないことが多いのですが、ときどきクリアに

 

聴こえるような時もあってね。

 

ぼそぼそ、ブツブツと声をひそめて話して

 

いるのです。

 

それはいろんなパターンがあって

 

もちろんあやかしとか 妖怪といわれる

 

者たちもあるでしょうけれど。

 

人の場合が多いのです。

 

これから起きることをこそこそ、ブツブツと

 

話していることもあるのでね。

 

お姿のない人が集まって思案していたり

 

または、今の時空と少し先の時空が

 

何かの拍子に重なって、聴こえてくるような

 

それはまるで、この世とあの世の電話の

 

混線のようだなぁとも思います。