ドナ・サマーが死んだとか。
で、Wiki等で関連資料を閲覧してるうちに、どんどん脇道に逸れて、何時の間にかアンガス・ヤングに行き着いた。
で、近年の写真を見てみたら、50代の後半になったと言うのに相変わらずの井出達で笑ってしまった。
ご存知の方も多いと思うので詳しい説明は省略するが、AC/DCというバンドのギタリストで、半ズボンに白いハイソックスやランドセル等、子供の格好でギターを弾くオッサンだ。
そのアンガスが1970年代から一貫して使用してるのはギブソンのSG。
何本ものギターを持ち替え&使い分けるギタリストは多いが、何十年にも及ぶキャリアの中で、一貫してSGを使用してるのは、僕の知る限りでは、アンガスとトニーアイオミ(ブラックサバス)くらい。
実は、僕が生まれて初めてエレキギターを買ったのが1974の春だった。
勿論、それ以前に友人が持ち寄ったテイスコやグヤトーン等、国産のチープなギターは何本か所持してたのだが、自分のお金で買ったのは、そのときが初めて。
その頃のロック少年たちの殆どは、だいたいストラト派とレスポール派に二分されていた。
けど、ストラトは弾き難い(僕的に)し、レポールは重いし、、、で、どっちも好きじゃなかった。
その頃に人気が有ったのは、先の2種の他では、テレキャスターとSGの4種。
多分、その中で一番人気が無かったのがSGだったと思う。
当時、僕が欲しかったのは、テレキャスターのTHINラインとモズライト。
けど、THINラインは、他のギターに比べバリエーションが無く(殆ど1タイプのみ)、格安物も見なかったし、モズライトは、既に時代遅れ的存在になってた。
そこに見かけたのが、GANSONのSGだった。
GANSONというメーカーは、1974年頃に春日楽器が発売した国産ギターだ。
一説によれば、製造工場のある岩村という地名をそのままとり、岩(ガン=GAN)村(ソン=SON)からGANSON(ガンソン、ギャンソン)になったとか。
それをGIBSONに似せたロゴにしたのが上の写真のヘッド。
僕が始めて買ったエレキギターは、このギャンソンのSGだった。
御茶ノ水の楽器屋で定価5万5千円のものが3万円で売られてた。
昨今、中学生でもギブソンだのフェンダーUSAだの普通に使ってるけど、1970年代の中頃は、高嶺の花的存在でした。
大卒の初任給が10万を超えたかどうかの頃の2~30万は、プロでさえ簡単に手が出せない時代だったのだ。
だからというわけでもないのだろうが、その頃の国産メーカーは、ギブソンやフェンダーに追いつけ追い越せと試行錯誤して頑張ってた。
実際、僕が使用したGANSONのSGも実に粘りのある良い音を出してたしね。
お世辞でも何でもなく、後に買ったフェンダーUSAのストラト(1972年製)より断然良い音出してた。
まあ、好みの違いも有るのだろうけど。
ところがところが、先のGANSONのSG、ヘッドをGIBSONに書き換えようと思って(当時は、そういうのが流行したんです)ロゴを削ったら、下からGABANのロゴが出てきた。
ちなみに、GABANというのも同じ春日楽器のブランド名。
当時は、意味がわかんなくて、なんだこりゃ?って思ったけど、カタログを調べてみたら、GANSONのSGが定価5万5千円なのに対し、GABANのSGは、6万円と5千円高かった。
で、5千円分高くなったし、これはこれで良かったかな、、、と、納得しちゃって、そのままGABANのロゴのまま使用したのでありました。
その後、学園祭で友人が倒してネックを折っちゃったけど、10年後に晴れて復活。
セットネックだったので修理費が買った値段と同じくらい掛かってしまった。
というのが、僕とSGとも関わり。
残念ながら本家ギブソンのSGとの接点は持っていない。
ネックを折ったSGの代わりに、リッケンバッカー#480(初年度製)を買ってしまい、以降、一貫して変なギター一筋で今日に至ってます。
ひょんな経緯で辿り着いたアンガス・ヤングから、更に脇道に入って、こういうオチになりましたとさ。
まあ、たまにはいいかも?