♪~♫~♪~
日曜の朝、携帯の着信音
まだ眠い体を起こして携帯を開ける
…有沢から。
『今度の文化祭で俺、告るわ!』
「………えっ!?」
一気にお目覚め…
有沢が春川さんに告ったら…
間違いなく、玉砕でしょ。
この間とめたって言うのに…
今度の文化祭って…来週の…金曜。
つまり5日後!?早く無い?
『ェ!?何故急に…Σ(・ω・ノ)ノ!』
すぐ返信が来る
『早く告らないと他にとられちゃうじゃん。しかも文化祭というイベントがあるし(^ε^)♪』
…これは、止めるべきなの?
止めてもこの子止まらないよ、絶対!
『やめとけば?』
『なんで?』
『なんとなく』
『応援してよ』
「応援してよ」なんてムリだよ
有沢は私を信頼して相談してるのに私は彼の邪魔をしようとしてる。
…最低だよね。
目がジワリと熱くなる
また泣いちゃう。有沢を好きになってから何回泣いたんだろ。
『応援するよ、頑張って』
嘘。こんなの1ミリも思ってない。
どうせ彼が私を好きにならないなら、彼の幸せを願うべき?
そんなのムリ。
私の彼じゃないのに、彼が他の子と仲良くしてると胸が痛くなるの。
その笑顔を、私にも向ける笑顔を他の子にも向かないで、
何て…。
『ありがとう!やる気でた(`∀´)』
…超鈍感。気付かれたら困るけど
少しくらい察してくれちゃっても良いじゃん…
これ以上メールしてたら胸の痛みが増すだけ。
返信はしない。
♪~♫~♪~
またメール?2回連続とか…
「池田」
「…池田くん!?」
『今日、暇?暇だったら遊ぼうze☆』
日曜、約束は無し。今日は家に居たらずっと泣いてそう。
『暇!是非遊ぼ(^O^)』
好きな人居るのに男と遊んじゃう…なんてね。
有沢くんに見られたらまた勘違いされちゃう。
…でも良いや。どうせ叶わない恋なんだから諦めちゃえば良い
…何着ていこうかな。
好きじゃないけど男子だしオシャレをして行こうかな?
…最近買った新しいお気に入りの服着ちゃおう。
「やまざっき~~!こっちこっち!!」
約束の場所は、何故か土手。
「どこ行くの?」
「んん?ゲーセン。良いから後ろ乗れよ。」
自転車の後ろに座る
「ども」
「カワイイ服じゃん。似合ってるよ」
「…ありがと。池田くんも私服かっこいーよ」
「ん~~~…なあ。」
「ん?」
「『池田くん』って止めようぜ。よそよそしいし」
「じゃあ何て呼べば良い?」
「ん~じゃあ下の名前で『翔太』ね、俺もやまざっき~の事『里華』って呼ぶから」
「分かった。」
「じゃあ里華、しっかりつかまっとけよ!!」
スピードを出して行く。
…里華。
男子に下の名前で呼ばれるとか、小学校1年以来かも。
…何だか照れちゃう。
「ゲーセン着いた!何すんべか」
「ん~~…何すんベか??」
ゲーセンをキョロキョロ見渡していると私の目に春川さんがうつった。
女友達と遊びに来てるみたいだった。
…春川さん。
フワフワしててとってもカワイイ。
…有沢の好きな人。
…文化祭で有沢は春川さんに告る。
私はそこで、THE END。
同じ人間なら春川さんに生まれたかった。
…春川さんに生まれれば、有沢だって好きになってくれるのに。
胸がギュウッと絞れるくらい痛くなった。
「…里華」
翔太が私を呼んだ。
返事をする間もなく私をずるずるどこかへ引きずって行く。
「!?」
たどり着いた所は…
「…プリクラ?」
「うん!撮ろうぜ☆」
ずんずん入ってく翔太。
「どうやってやんの?いつも面白そうだなって思っててとってみたかったんだよね~」
「こういうフレームとか背景を選んで撮るの。」
「ほぉ~~ん?」
「じゃあ、まず変顔ね!」
翔太は白目をしてくちはタコみたいな顔をする
「超うける!!」
その後はマリオカートに
太鼓の達人に
UFOキャッチャーにリズム天国…
遊べまくったのだった。
お金もそこをつきて私達は土手で転がっていた。
「つかれたぁ…」
「うん…でも…」
「「めっちゃ楽しかった!」」
「ハモった~~!!」
2人で笑いあう。スゴく楽しい
「…そういえばさ。」
「うん?」
「何で今日、私と遊ぼうと思ったの?部活は無かったの?」
「部活は…朝練があったケド…」
「…泣いてると、思ったから」
「…私が?」
「うん」
図星、だった。
彼からメールを貰う前に泣いてたのだから。
「…なんで?」
「……有沢が、文化祭の時に春川に告る、って聞いたから」
「…ありがとう」
「正解。その理由で泣いてたし。アンタってエスパー?」
「かもな。」
「…里華は、告んないの?」
「え!?だって、結果が目に見えてるじゃん。」
「でも、前に進まないと。ずっと泣きっぱで良いの?」
「…」
「アイツに告ってさ新しく彼氏でも作れよ。俺とか」
「冗談でしょ?ムリだよ」
「…本気だよ」
「…えっ…」
「俺に乗り換える気、無い?」