「…行ってきます…」
昨日あんな事があったから
顔をあわせたくない…
もちろん結城は何も分かってないだろうけど。
結城を見てあんな不思議な気持ちになった。
あーぁ。
会うのが憂鬱…
ピンポーン
「はぃはぃ!遅かったね!」
結城はいつも通りだった。
「そうかな」
「…」
結城がじっとこちらを見ている。
なんだか顔が熱くなってしまう
「な、なに?」
次の瞬間、結城の顔が俺の顔のこんな近くにやってきた。
「!!???」
結城の吐息がかかるくらい近くに。
額同士をあてて言った
「やっぱり!少し熱い。今日休んだら?」
「え?あ、大丈夫だよ」
結城のせいだっていうのに…
なるべく顔をあわさずに登校した。
いきなりあんな事をして。
結城は俺の事なんだと思ってるんだ
少し怒ってしまう。
もちろん結城に悪気はない。
今日は男子会の日だった。
「俺さ、好きな人できた」
「えぇー!?」
「誰だよ??」
「ひゅー♥」
クラスのリーダー的存在でスポーツ万能。
成績優秀で面白い凉汰に好きな人が出来た何てびっくりだ。
モテるけど恋愛には興味ない。
ってヤツだったから。
「俺、橋本好き」
「わーまぢかよ?!」
「ひゅーひゅー!」
ココロがざわざわする。
「ドコが好きなんだよ??」
「…意外にカワイイ顔してるんだよアイツ。面白くて気さくだし」
「この間、部活で疲れてたらタオル貸してくれて…良いヤツだなって思って…」
凉汰は耳を真っ赤にして言う。
「で…す、好きだなって思って。今度告ろうかと思ってる」
盛り上がりはピーク。
ここで応援できない。
何て言うヤツが居るはず無い。
「…でもさ、橋本って優太とつきあってるんじゃねーの??」
「え?!」
そんなの知らないし初耳だ。
「まさか。何で?」
「だってお前ら2人で登下校してるしよ、デートしてるみたいだし…」
違う。
と言おうとした時に同じ言葉を先に言われた。
「違うよ。結城、違うって言ってた」
凉汰だった
「念のため、聞いたら『ただの友達』って言ってたから」
「なーんだ。」
「つまんねーの。三角関係じゃねーのかよ」
「ちぇー」
「優太はどうなんだよ?」
「へっ?」
「橋本の事、好きじゃねーの??」
「友達だよ。」
「…という事は我々全員で凉汰と結城を応援するぞー!!」
「オー!」
男子会を終えて
帰る途中だった。
「結城は委員会はいらないの?」
「ん?生活委員しようと思ってるけど、なんで?」
「なんとなく」
俺は結城と仲いいから委員会などを聞いて凉汰と同じにさせて
くっつける情報係だった。
「係は?」
「体育」
「ふーん…」
「何だよ?変なヤツだな」
結城は不思議がっていた。
俺も不思議でたまらない。
仲のいい友達の恋を応援するのに
何故こんな嫌な気分なのか。
自分が分からない…