桜を見る会への山口隆祥ライフジャパン元会長の招待状に関する国会や報道など表に出ている個々の情報を繋ぎ合わせると、30年以上続く「政官業3者癒着」の構造が浮上してくる。すなわち、
<安倍&アベ友(A)+警察官僚(K)+ジャパンライフ(J)>
これを「AKJ黒い癒着」と名付けよう。敢えて言えば、「+メディア関係者」となる。
政官業「3者癒着」といっても、警察官僚は安倍官邸を支える二本柱の1つで、安倍政権の番犬と疑惑隠し・潰し(=捜査サボタージュ)の両面で、切っても切れない“腐れ縁の関係”にある、と言える。
●キーマンは、警察官僚OBかつ山口と同郷の相川孝前社長
さて、事の発端は、ジャパンライフの悪徳商法が国会で取り上げられ、山口が会長に退いた後を継いで、昭和58年(1983年)12月に相川孝ジャパンライフ代表取締役社長に就任したことである。
この相川こそ政官業癒着のキーマンになった、と筆者は見ている。
相川は京都府警察本部長、中部管区警察局長を歴任し、マルチ商法など悪徳商法を取り締まる警察庁保安課長を務めた警察官僚OBであるだけでなく、山口と同郷の群馬県出身でもある。そうした“誼(よしみ)”から、スカウトされたようだ。
相川社長は警察官僚とのパイプがあるのはもちろん、政界(自民党議員)にも幅広いパイプがあったようで、特に1983年(昭和58年)12月に第二次中曽根内閣が発足した翌年1984年には、同社研修会で、「親しくお付き合いし、ご指導して頂いている先生方が22人名の閣僚中10人いる」と自慢して、会場から拍手喝采を浴びている。
この席で、相川社長は「新しく通産大臣になった先生」と、個人を特定できる表現をしている。その大臣とは、小此木彦三郎通産相(故人)である。みなさん、お気づきだろう。小此木彦三郎と言えば、菅義偉官房長官が1975年以後11年間にわたり秘書を務めた有力自民党議員である。
また、同じ第二次中曽根内閣で外務大臣だった安倍総理の父・安倍晋太郎が米ニューヨークに赴く際、ジャパンライフの山口社長(当時)を同行させている。当時、父の秘書官だった安倍晋三が山口と何らかの接触を持つのはごく自然だろう。
桜を見る会への招待状をジャパンライフの山口に送付した件では、誰が推薦したかが問題になっているが、仮に安倍総理枠でなかったとしても、仕切り役の「内閣府の責任」は免れない。その内閣府のトップは安倍総理、ナンバー2は菅官房長官である。
この内閣府、そして政権トップ2人ともが、少なくとも36年も前の第二次中曽根内閣発足当時からジャパンライフと関わりを持っていた可能性が高いのだ。(因みに、相川社長は昭和61年6月に退任、2008年に死去。)


