15年前に読んでいた本を、まとめたものやメモを書いたノートが部屋の隅にあった段ボールに入っていた。15年前は、前の対戦の歴史についてがっつり読んでいた。とにかく必読書が多く、読んでも読んでも終わらなかった記憶がある。しかし、それはそれとして日本思想史や政治について丸山眞男の本も、やはりたくさんある全集本を読んでいた。そして、スモールワールドの本も読んでいた。スタンレー・ミルグラムが始めた研究で6次のつながりをたまたま奥さんから教わり、主にネットワークモデルが面白かった。コーネル大学のダンカン・ワッツ、その先生スティーブン・ストローガッツがコオロギの鳴き声の同期化現象からグラノベッターの社会的ネットワークからの研究で弱い紐帯の強みというコンセプトを証明する事になった話である。「スモールワールド・ネットワーク-世界を知るための新科学的思考法」 阪急コミュニケーションズ 2004や「遠距離交際と近所づきあい 成功する組織ネットワーク戦略 」西口敏宏 日本経済新聞社2007などが記憶に残る良書だ。
振り返ると、その頃今よりは勢いがあった。15年は大昔であるが、ついこの間のような気もする近さは残っている。いずれにしても最近読んでいるものとは、かなり違う分野のものだ…。
おまけ:国際交流よりも国内交流を、国内交流よりも、人格内交流を!
自己自身のなかで対話をもたぬ者がどうしてコミュニケーションによる
進歩を信じられるのか。丸山眞男 自己内対話 p.252 みすず書房1998