ある漢字の語源について、痛烈に批判している論文を読み、どれどれと対象の漢和辞典を開いてみた。う~ん、確かに通常の解字と違う。違うが、その語の説明としてわからないこともない。まるっきり説文解字から外れているわけでもないから、解釈の相違だなぁーといってもいいような?と思わなくもないけど、論文は厳しい見解だとわかった。辞書を書いた先生はもう亡くなっているから、訂正は出来なかったのか必要ないとしたのか?私の読んだ版は1981年だったのでまだご存命だった。その論文2008年はどの版を読んで書いたのか?と思った。まぁ通常とは違う解釈であることは間違いない。言葉の意味は、範囲で区切りをつけることが可能なのかだいたいなのか…。使われる文脈で本来の範囲から逸脱することも許されるのか…。対象の漢和辞典が用例をつけてないので外れることが発生したのか?(批判論文は、語の解釈を誤っていると書いている)つくづく辞書の用例は大切なものだと知らされたというのが私の得たことである。漢和辞典の用例は漢文を読むことを習慣にしてると用例の良し悪しがわかるようになる。漢文読解から用例の良し悪しがわかるようにたくさんの漢籍を読むという大事なことをやらないで漢字の読み書き解釈のテストで資格を得てもどうなるのだろう?そんな素朴なことを思い出した、ある単語の解字だった。