リアリストが政治家からいなくなったようにみえる。いるのは、自分の地位をつくる場としての政党で、どう立ち回るかの基準で行動する政治家である。その政党が揺らいでいる。すぐに代われる政党があればリアリストな政治家が力を出せたのだろうが、代わりになることが出来る政党はない。いまいる政治家は政権政党はなくならないという前提をもつ人と、その政党へ文句を言っているだけで代案すらだせないダメでのんきな政党に所属する政治家だけだ。

 

もしかしたら経済侵略をされるか正真正銘の軍事侵略をしてくる相手が出てきて、経済競争の枠組みを破壊されるか核を使用されるような目にあわないといろいろな制度や仕組みを根本から変えることは出来ないのかもしれない。

 

リアリストな政治家が、ここがが問題だと指摘し、そこをどう変えて治すか具体的な考え方から具体的に変えていくことを始めないと時間切れで文句だけ言っている空想家が政権に就いたり、やたらに強権的な政治集団がトチ狂った軍事体制を固めるか極端なしょうもない政治が行われるかもしれない。

 

そんなことはないよ、という声が聞こえてくる。そのようなことが続いてきたけど耐用年数は切れているのではないか?と感じている人もいないわけではないようだけど…。

 

幕末史を読んでいた。武士が書いた漢文をである。日本は和の国で平和を求めるというが、昨夜は日本人は好戦的で人の死を屁とも思わない層があり、そういう本性とでも呼べばいいのか、ある「根」を見せないで暮らせるようになったから徳川家康は偉く、1868年まで家康がつくった体制がもった理由のような気がした。