ジュンク堂へ寄り、三省堂の国語辞典各種の紡ぐをみて、ないはずだが確認で大辞林もみてー大辞林は三省堂発行だが、この辞書は外せないー店内をぶらぶらした。大河テレビのせいか源氏物語関係の本やムックなどが多数並べられてあった。文庫があるコーナーで「永井荷風随筆集 下巻」の巻頭の妾宅を立ち読みする。実にいい文章だ。ここには和漢洋に通じた著者の失われた文化が残っている。時代錯誤なのだろうが文章を紡ぐなんて使われるようになったら日本語もおしまいの気がする。家に帰り、松井栄一さんの「小学館日本語新辞典」を読もうと思ってたが、荷風の文庫の続きを読んだ。肌寒い夜、沁みるような文章と感性にこころが豊かになり、言葉を紡ぐなど自分は使うまいときめた。(紡ぐ、形声 糸+音符方(ハウ)つむぐ。ワタ・アサなどの繊維をより合わせて糸にする。新字源 改訂新版)言葉はいくら紡いでも糸にはならない。

 

PS:この問題は、漢字を使うから発生する。ひらがなで「つむぐ」なら別に構わないと私は思う。