こんな歌を…五月待つ花橘の香をかげば昔の人の袖の香ぞする よみ人知らず。

歌意は、五月を待って花橘の香りをかぐと昔の人の袖の香りがする。という歌。(古今和歌集巻第三 夏歌)

 

この歌、伊勢物語の60段にあり、別れた夫が心変わりしたもとの妻に対してこの歌を詠んでいる。

 

仕事ばかりしていた夫に愛想を尽かし心から自分を愛してくれる別の男とともに遠くの国へ去った。男は仕事に頑張り出世し宇佐八幡宮への勅使という名誉ある任務に選ばれ、朝廷から派遣された。彼は分かれた妻が今回の自分の接待役の役人の妻になっていると聞き、接待の席で「奥方に盃を出してもらいたいと、でなければ飲まないと」注文を出した。盃の用意ができて、酒の魚の橘の実をとって、この歌を口ずさんだ。そこで女はこの勅使がかっての夫であったことに気づき尼(出家し)になって山に入ってしまった…。

 

さて、この話これを読んだ方はどんな風に思いましたか?色々解釈できます。

 

それはそれとして、私は何故かフィル・コリンズのYou Can’t Hurry Loveをどうしてか思い出した。

焦らないで待てなかったことがこんなことになるなんて!かな、と。