怪奇なギンリョウソウ | 一望千里

一望千里

田舎ぐらしを通じて、自給自足への挑戦をしながら、野菜作り、山菜取り、海釣りなど、日常の出来事を記事にしてお知らせします。

先日、日の当たらない木陰に生えている何とも不思議な形をした

ギンリョウソウを鹿狼山で発見し撮影したのですが、

今日は雨で話題も無いので記事にします。

 

菌類だと思っている人も多いようですが、

ムヨウランなどと同じく光合成をしないで土中の菌類に寄生する

腐生植物の仲間で、れっきとしたツツジ科の植物なのです。

別名ユウレイタケとも呼ばれていますが、地面から静かに頭をもたげて来る様は

まさに幽霊のようです。

 

 

これが何故ツツジ科なのか?不思議に思いませんか?

遺伝子解析で塩基配列から分類体系はツツジ科とされたということですが

以前はイチヤクソウ科とされていて今でもネットや図鑑にも

イチヤクソウ科とされているものをあります。

命名者は牧野博士のようですが、イチヤクソウ科の方がピッタリと

思うのは私だけでしょうか・

また、ギンリョウソウは1属1種だと思われていましたが、

最近、キリシマギンリョウソウという新種が発見されたということです。

地元ではベニバナギンリョウソウと呼ばれ、同種として親しまれていたようですが、

DNA解析により新種と判明したようです。

 

■ベニバナギンリョウソウ(キリシマギンリョウソウ)※画像はお借りした物です。

キリシマ連山韓国岳には群生しているところがあるようです。

 

ギンリョウソウの花期が終わると果実になり、

「目玉の親爺」そっくりなるのも面白いですが、

この果実をモリチャバネゴキブリが食べてその糞に含まれた未消化の種が

拡散して増えるのだそうです。

 

(画像はお借りしたものです。)

 

■ギンリョウソウの果実(2012.7月撮影)

 

今回ギンリョウソウのことを調べて初めて蜜が多く含まれていることや

受粉はマルハナバチによって運ばれると言う事もわかり、

今まで何気なく見ていたギンリョウソウの知らなかった部分を

知ることが出来ました。

 

 

 

フォローしてね

ブログランキングに参加しています。ポチッとクリックのご協力お願いします。