かもめ食堂 | 春はあけぼの

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趣味の話をつらつらと

群 ようこ
かもめ食堂

さぬき市志度図書館 で借りました。



ムーミンの国、フィンランドで、自分の理想どおりのカフェをひらく。友達もでき、お客様にも支持されて、悪い奴が来ても、得意の武芸でやっつけてしまう。


あらまあ。なんて、女性が好きそうなお話なんでしょう。

私も、ムーミンの国フィンランドで、オサレなカフェをひらいて、気のあう仲間と楽しく暮らしてみたいものだわあ。


すてきな、良いお話です。


でもね。


主人公の女性が、宝くじで1億円当たったから、フィンランドに行ってカフェを開くことができて。


お金があるからお客様が来なくても少しも焦らずに理想のカフェを追求することができて。


次に現れた女性は、官僚の天下り先の職場で、ほとんど仕事をしなくても良い給料をずっともらっていて、それが時代の流れで職場にいられなくなったからといって、当てもなくフィンランドに行ったら、カフェをやっている主人公の女性に出合って、一緒に働き始めて。


3番目の女性は、親の財産のマンション管理で生活していたのに弟にとられてやはり当てもなくフィンランドに来た……


という、人生なめてんのか!  な 人物設定がなんだかねえ。



理想のカフェを持ちたいと夢見る女の子は多いよ。

それがうまくいかないのはまず資金ぐりの難しさにあるのに。

それをまず一番最初に宝くじで一億円当てて解決してしまうって、ずるくない?!


お客様が来なくても、毎日タダ飲みする男の子が来ても、1億円あったらちっとも焦らないよねえ。


他の2人の女性も、今まで自分で自分の道を切り拓く、という苦労というか、体験を全然しないまま、ぬるま湯のような日々を送ってきて、突然その生活が途切れたからといって、いきなりあてもなくフィンランドに行くなんて、私に言わせれば「アホ」ですよ。



おしゃれで楽しいようなお話ではあるけれど、なんだか今ひとつ共感できないのでした。