今回は悲しいお知らせになります。
事情が込み入っているのと、写真をたくさん掲載したので、かなり長い記事になります。
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5/29~闘病生活を続けていたチロが、昨日の朝亡くなりました。2歳9か月と11日目でした。
MAX体重は200gを超えることもあった子が、最期は111gまで減ってしまいました。
もう危ないな、という状態になってからも、本当に、よく頑張ってくれました。
※ブログの後半に遺体の写真が出てきますので、苦手な方は早々に離脱してください。
チロは2014年9月4日生まれ。ブルック・スージーの美男美女カップルの子供です。
>チロの両親、ブルック(ブルー♂)とスージー(パイド♀)
兄弟姉妹はマロン、チッチ、チョロ、ガンバ。
生まれた時からずーっと、姉妹と、お母さんと、5匹で暮らしてきました。
デグー同士の結束が固く私にはあまり打ち解けてくれませんでしたが 母娘姉妹で仲良く、楽しく暮らしてくれていたと思います。
一旦、別の話題に移します。
今年の2/18に、ジェリーさんがまた口ベショで通院し、麻酔をかけました。前回のことがあったので、念には念を入れて保温し、細心の注意を払いましたが、やはり帰宅後具合を悪くしました。(ただし、前回より症状は軽く早期に回復しました)
この時、「この子は麻酔自体で具合が悪くなるのかもしれないな、次の麻酔は難しいな」と感じました。
その三か月後、5/29に口から出血。
上の歯と右頬に血がついてるの分かりますか。
慌ててすみれペットクリニックさんに連れて行き、麻酔ナシでお口の観察をしたところ、上の歯のすぐ後ろに傷ができていて、出血はそのせいでした。
奥歯に異常はなく、あ~ヨカッタと思い、家に帰って早速止血剤+鎮痛剤を飲ませようと抱っこして自分のお腹にフンワリと乗せたところ、突然「キキキキキッ!!」というけたたましい叫び声を上げたと思ったら、前回より(該当記事は後半)激しく長い痙攣を起こしました。
毛布でくるむなど強めにホールドしていたのならまだわかるのですが、全く押さえつけていないにも関わらず拒否反応を起こし痙攣してしまい、かなりショックでした。
しかも二度も連続で痙攣を起こしました。
その後、しばらく虚ろな目になり、短い期間ではありましたが体調がすぐれませんでした。
すみれペットクリニックさんに見解を賜ったところ、「今回麻酔をかけていたら危なかったかもしれない」とのことで、麻酔どうこう以前に、この子は通院に耐えられないのだな、と思いました。かなり強くストレスを感じるようです。
薬も、ホールドして与えることは困難なため、ペレットに沁み込ませて与えて拒否するようであれば、それはもうこの子の意思だから、本人に任せよう、みんなが蒼のように手当を受ける態勢になれるわけじゃない、こんな形で介護が困難なケースもあるんだな、と実感しました。
その1~2時間後に、今度はチロの様子がおかしくなりました。
口がベシャベシャになっており、うまく食べられない様子。
>この写真は6/4
齧るものの飲み込むことができない
不正咬合かな!?すぐに病院!・・・しかしこの時体重は154gと、麻酔に耐えられる数字とは思えませんでした。
元々体重は170~200gとかなり変動がある子でしたが、この時かなり体重が減っていたのには訳があります。
またちょっと話が逸れます。
以前ブログで「ちょっと分かったことがあるから牧草について記事を書く」と宣言しておりましたが、データをまとめるのが億劫で(あっちこっちに走り書きのメモをしちゃうからデータを統合して文字に起こすのが結構面倒で 頭にはザックリとした数値は入ってるんだけど、ブログに記事として公開するとなると、フンワリとしたもの出せないからさ・・・)ずっとほったらかしにしていたんですけどね。
換毛期になると、体重が激減する個体がいます。
筆頭がチロの母親、スージーさんです。今年は娘のチッチ、ガンバ、チロがなっています。
調べたところ、稀にあるようで、どにどなデグカディアンさんで、この記事に辿り着きました。詳細は是非リンク先を読んで頂きたいのですが、ざっくりまとめると、換毛期は体力を消耗するのに、ペレットを選り好みして、低体重になってしまう、というものです。
スージーteamはペレットの好き嫌いが激しく、普段から頭を悩ませていました。スージーは毎年のように低体重に陥り、その度にハラハラさせられてきましたが、いろんなペレットを与えるよりも、多種多様な牧草(バミューダ、オーツヘイ、ウィートヘイ、クレイングラス)、1~3番刈のチモシー(アメリカ、カナダ、北海道)と、タンポポ、オオバコなど広範囲の野草を与える方が回復が早く成績が良いことが分かっています。
ただし、換毛が完了するまで数値の完全復活はしません。例えば普段が190g~200gだとして、170g~180gが安定的に保てる、ぐらいです。
で、今年も換毛期低体重がきたなと思っていたら、チロの口べしょが重なったわけです。(もしかしたら、チロだけは換毛期低体重ではなく、他に問題があったのかもしれません)
しかし、体重は154gと病院に連れて行くのも躊躇われるような数値。口べしょですから当然麻酔をかけての処置になるでしょうが、蒼さんでさえ、体重175gで術中何度も呼吸が止まったのです。麻酔死は避けたい。更に、直前のジェリーの痙攣騒ぎ。とても連れて行けませんでした。
幸い、ジェリーの通院で鎮痛剤を頂いてきたばかりだったので、拝借してチロにも与えて更にエンシュア・リキッドを与え、体重が増えたら通院しようと思っていました。
しかし、全く介護を受け入れません。何をどうなだめすかしてもダメです。たった0.1mlのお薬を飲ませることすら困難でした。
普段から信頼関係が出来ていれば、病気になってもきっと。。。と考えてしまうところですが、ハッキリ言って、全然関係ないと思います。
通常ならバランスが取れている関係でも、非常時になったら変わる。どんなに可愛がっていてもそれとこれとは話が別、そういうものだと思います。
実際、蒼は凄まじい癇癪持ちで無理に抱っこしようもんなら噛みついてくるような子でしたが、今は介護を全面的に受け入れ一番の甘えん坊です。
ジェリーさんはよく懐いていましたが、投薬となったら痙攣してまで拒否。
ブルックもよく懐いていましたが、介護となったら完全拒否。この時の介護がよほどイヤだったのか、それから塩対応です・・・
とはいえこのままでは死んでしまうので、多少抑え込む形でミルクを与えましたが、嚥下の動作を行いません。ほとんど口の端から流してしまいます。
私の介護スキルでは何をどうしてもダメでした。ミルクは元より柔らかい固形物も全く受け付けません。
すみれペットクリニックの先生に相談したところ、「今ほど小動物の治療法が確立されて無かった頃、『なんだか分からないけどステロイドを与えると回復する』という事例が多かったので、試してみましょう」と提案を受け、確かに一時回復の兆しを見せていたのですが、結局体重は下げ止まりませんでした。6/8の時点で126g、6/10の時点で120gと、生きているのが不思議な数値でした。
もう本当に、どうしても介護を嫌がる様子が不憫になり、諦めて小屋に戻すと、酷くフラつき、体力の消耗が激しく、やるせない状態になりました。
どうしたものかおとやんに相談すると、「介護を受け入れて生き延びるにも才能がいる」と返答がきて、確かにそれはあるなと思いました。
いじり殺すことはしたくありません。
これ以上の無理強いはイタズラに寿命を縮めるだけ、と判断して、薄めのアクアコールで定期的に喉を潤すだけの介護に切り替えました。それも抑え込んだりせず、寝ているチロの口元にシリンジの先端を当て、本人が飲みたい様子だったら少しずつ水滴を垂らして、飲んでもらう方法です。6/8までは自ら固形物を食べようという素振りを見せていましたが、この時はもう0.5mlにも満たない水を、30分以上かけて飲んでいるような状態でした。
ちなみにアクアコールの合間にミルク・お薬を試してみたところ、拗ねられてしまいました
もう本当に、無理なのだと思いました。スージーが寄り添ってチロの体を温める姿が唯一慰めになりました。
以下は、体調不良に陥ってからの写真です。
6/1右
6/2
6/4
6/5
右目に目ヤニ。しかし、目ヤニはすぐ出なくなり、徐々に右目は開かなくなりました。(歯根によるものではないようだ、原因不明)
6/9
保定してミルクを飲ませるも、飲み下せない。
疲れ切って寝る。
6/10
木にやっとのことでしがみついている状態。
ボンヤリする時間がどんどん増えていく。
6/12
どうにか立っている状態。
6/13朝は、頭の位置(高さ)を保持できないほど弱っていました。夜には、体勢を保てず完全に寝そべってしまいました。
そして翌6/14朝8:40までは息があるのを確認できましたが、3時間後に様子を見に行ったところ、壁際に突っ伏して息を引き取っていました。既に死後硬直が始まっており、111gしかありませんでした。
ひょうきんな姿で、寝ているだけのような、安らかな顔で逝けたのかな、と思います。
すみれペットクリニックさんに電話をして、口腔内の状態を観察したい、とお願いして、病院に連れて行きました。
驚くべきことに、これといって口腔内に致命的な異常はみつかりませんでした。
ハサミで挟んだ部分が伸びすぎた歯ですが、ベロを傷付けているわけでもなく、嚥下が困難になるほどではないだろう、という見解でした。
また、顎の変形ですが、
確かに腫れているように見えるが、痩せて脂肪が落ちたからそう見えるだけではないか、膿んではいないからこれが致命傷になったとは言い難い、という見解でした。
目ヤニの出ていた左目についても同様で、触診でこれと分かるほど腫れているわけではありませんでした。
では喉奥に問題があったのか、というと、何もありませんでした。強いて言うなら歯の減り方に左右差があるが、頬の内側を傷付けたりしていない、喉に腫瘍などの異常もみつからない。
口ベショも数日で収まってしまったことから、口内トラブルではなく、内臓由来か何かで、全身に症状が出たのだろうか?吐いたところは見た事がなかったが、吐き戻しで口ベショしていたのかもしれない。
観察するに、5/29の時点で無理に麻酔をかけて治そうとしても治らなかっただろうな、と思いました。内臓系の癌でしょうか・・・。
解剖はせず連れて帰り、お市のお墓の隣に、沢山の野草と共に手厚く埋葬しました。
三歳にも満たない年齢で虹の橋を渡らせることになったことは悔しい限りですが、調達できる限り高品質なものを与えてきた自信はあるのだけが救いです。
ウチは23匹と大所帯で、亡くなる度にお悔やみのお言葉頂くのも申し訳ないので(頂けるのが前提の発言で申し訳ない)、今後もお別れの報告記事はコメント閉じさせて頂きます。
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チロを盛大に送り出してやってください
長々とした文章にお付き合い頂いた皆様、ありがとうございました。最後に、元気だった頃のチロの写真を並べます。
生まれた時真っ白だったので、まっちろ→チロ、と命名しました。
よくひょうきんな姿を見せてくれました。
相棒のチッチと。
おちり。
引出を開けてポリポリ。
基本触らせてくれないんだけど、たまーに、気まぐれに膝に登ってきてくれたり。
膝をついて前かがみになった体勢で小屋を掃除している時、肩までやってきて、仕事をせっつかれたのもいい思い出です。
何か虫の知らせでしょうか、体調を崩す九日前に、こんな写真を撮らせてくれました。
イヤイヤ受けていた介護でも、絶対に噛みついてくることはありませんでした。小休止。この時は、おててを、ギュッと、握ってくれました。
チロ、生まれてきてくれてありがとうね。
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