今年の侍7はメンターは3人体制です。
3人の内訳は、元・Falconsメンバーの高校生メンター2人と、ithinkplus代表の大人メンター1人です。高校生メンターたちには、それぞれロボットとプロジェクトを担当しています。
高校生メンターが口をそろえて言うのが、「どこまで口出しして良いか分からない」「メンターは選手より大変だ」ということです。
例えば、以下のようなことで悩んでいます。
・メンターが一例として具体的な事例を挙げると、なんの疑いもなく受け入れ、自分たちの意見を言わなくなる。
・かといって概念的なことを言うと手が止まってしまい、やるべきことが進まない。
・そもそもFLLの課題には正解はないが、「これでいいですか?」と答えがあるものだと聞いてくる。
このような悩みを抱える原因の一つに、チームメンバーがリスクを取りたがらないとうこうことにあると考えます。つまり、
・自分の意見をいうと、余計な責任が追うことになる。
・自分の判断に自信がもてない。
というようなことをだと思います。
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さてメンターの2人がFLLの選手だったとき、どうだったかというと、彼らはリスクを取ってきました。
1人は、朝から晩までひたすらロボットを作っていました。また、単なるロボットオタクではなく、Falconsのあのダンスの振り付けも彼が考えました。メンターが、他の選手(及びその家族)の負担、スケジュールを考慮し妥協するよう促しても、ロボットもダンスも一切妥協はありませんでした。プレイベートな時間はほぼ全て、FLLに費やしていたのではないかと思います。塾に通うでもなく、スポーツチームに所属するでもなく、「FLLに専念する」、このことは今の子どもたちの日々の生活を考えれば(どちらかと言えば保護者側の立場から)、リスクを取ることに他ならないと思います。まさに、彼は「選択と集中」を実践していました。
またもう1人は、ある年のプロジェクトの課題に対する方針決めで、自分の案が他のメンバーになかなか認めてもらえませんでした。しかし、それまでに彼女が行った十分な調査から、彼女は自分の案が他のチームにない画期的なアイディアであると自信を持っていました。最終的に彼女の案ともう一つの案の二者択一になったのですが、その時彼女は、「私の案でみんなを世界に連れて行く」と言い切ったのです。この発言そのものが、リスクだと思いませんか? でも、それまでに十分な時間をかけ調査を行っていたから、自分の案を推すことができたのです。
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では、彼らはどうしてリスクを取れたのか、その理由は私の勝手な推測ですが、
・やればやるほど新しい発見がある。発見は楽しいということを知っていた。
・自らの意見を専門家の前で発表し、専門家を唸らせる爽快感を知っていた。
・リスクを取り推し進め失敗しても、誰も責めはしない、そういうチームだということを知っていた。チームを信頼していた。
・そしてFLLには世界大会という最高のご褒美が待ち構えていることを知っていた。
ということではないかと思います。リスクを負った分だけ見返りも大きいということです。
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そんな彼らですから、意見を言わず、腰の重いメンバーをみているとついつい口を出したくなるのでしょうね。未だに試行錯誤の私がいうのもおこがましいのですが、よい経験をしているので、しっかり悩み、立派なメンターになって下さい!