美濃市駅は長良川鉄道の越美南線の駅である。
古レールは1・2番ホームの上屋と境界柵の一部、貨物用ホーム跡に置かれている。
また、古枕木が駐車場の車止めや花壇に使用されている。
ホーム上屋は1・2番ホームに8組あり、南側に谷型1本脚が4本、北側に山形2本脚が4組あり、待合室の柱にもなっている。
南側(美濃太田方)から数えて
1本目-A「30 A ○ 2603 IIIIIIIIII OH」
1本目-B「30 A ○ 2605(?) II OH」
2本目「III OH」
3本目「30 A ○ 2603 IIIIIIII OH」
4本目「○ ???? IIIIIIII OH」
5本目-2番ホーム「30 ○ 1949 IIIIIIII OH」
6本目-1番ホーム「CARNEGIE 1913(?) ET ? 60 R」
7本目-1番ホーム「BARROW STEEL ?? 1888(?) 以下不明」
7本目-2番ホーム「CARNEGIE 1911 ET IIII 60 ?」
8本目-1番ホーム-A「? SHEEMFND(SHEFFIELD?) TOUGHEND STEEL 1897 P(?) I.R.J.」
8本目-1番ホーム-B「○ NO ?0 B 1906 I」
8本目-2番ホーム「○ NO 60R(B?) 1906 XII」
「○」は円の中にSの字が入ったマーク。
刻印の意味は
1本目-Aは単位重量→30kg、断面規格→ASCE規格、製造者→日本製鉄、製造年→1943年(皇紀2603年)、製造月→10月、製造方法→平炉。
1本目-Bは単位重量→30kg、断面規格→ASCE規格、製造者→日本製鉄、製造年→1945年?(皇紀2605年?)、製造月→2月、製造方法→平炉。
2本目は製造月→3月、製造方法→平炉。
3本目は単位重量→30kg、断面規格→ASCE規格、製造者→日本製鉄、製造年→1943年(皇紀2603年)、製造月→8月、製造方法→平炉。
4本目は製造者→八幡製鉄系、製造年→不明、製造月→8月、製造方法→平炉。
5本目-2番ホームは単位重量→30kg、製造者→日本製鉄、製造年→1949年、製造月→8月、製造方法→平炉。
6本目-1番ホームは製造者→カーネギー(アメリカ)、製造年→1913年?、工場名→エドガー・トマソン工場、製造月→不明、単位重量→60ポンド、断面企画→第5種。
7本目-1番ホームは製造者→バーロウ(イングランド)、製造年→1888年?。
7本目-2番ホームは製造者→カーネギー(アメリカ)、製造年→1911年、工場名→エドガー・トマソン工場、製造月→4月、単位重量→60ポンド。
8本目-1番ホーム-Aは製造者→チャーリーズ・キャンメル(イングランド)?、所在地→シェフィールド?、商品名→強化鉄、製造年→1897年、発注者→官鉄。
8本目-1番ホーム-Bは製造者→官営八幡製鉄所、断面規格→第2種、製造年→1906年、製造月→1月。
8本目-2番ホームは製造者→官営八幡製鉄所、単位重量→60ポンド、断面規格→第2種?、製造年1906年、製造月→12月。
谷型1本脚の古レールはだいたい太平洋戦争前後製造が多く、昭和期に使われた日本の暦である皇紀で年数表記しているものもある。
山形2本脚の古レールは古めの日本製や、アメリカ製、イングランド製が使われている。
↑1本目-Aの古レール刻印。加工済み。
貨物用ホーム跡に置かれた一部の古レールの刻印は
A「50 N ○ 1963 IIIIIIII(8) OH」
B「→ 60 LD NKK 1992 IIII」
「→」は圧縮時の方向を示す矢印。
刻印の意味は
Aは単位重量→50キログラム、断面規格→戦後日本のレール規格、製造者→八幡製鉄、製造年→1963年、製造月→8月、製造方法→平炉。
Bは圧縮方向→右、単位重量60kg、製造方法→転炉製鋼法、製造者→日本鋼管、製造年→1992年、製造月→4月。
その他30kgレールなど多数置かれている。
↑レールが置かれた貨物用ホーム跡。
訪駅日 H26年2月11日