可愛がっている地域猫がいた。毎朝、毎夕とウェットフードを貢ぐ生活を一年近くしていた。当時夢中になっていた起業家の彼に思い馳せながら、15分歩いてこの猫に会いに行くのが楽しみだった。
ひとりぼっちの野良猫ブス子。可愛げのないブス子。私ではなく私が運ぶご飯を待っているブス子のもとに通った。
先日の降雪日の夜以降、姿が見えない、、、、、、
ブス子は5年以上野良をしていたそうだ。私と出会った当時は明らかな栄養失調だった。毛艶も悪く、口腔に問題があるらしく、チュールで時々むせていた。明らかに老化していた。いつかお別れが、と不安になる時もあったが、当座そんなことはないだろう。毎日行けばいると信じていた。
2年目のコロナand2年目の完全在宅勤務疲れ、激務のストレス、彼のこと、彼に会えない寂しさ、その一方にある誰にも合わない心の平安と気楽さ。この入り混じった感情マックスなか、出会ったブス子。一年近くブス子は癒しであり、毎日を生きる理由だった。
錆びついた花壇の壁と同化していた薄汚れたブス子。
ブス子がいないあの生垣は見慣れない。
さみしいよ、ブス子、、、、、。
