■経営コンサルタントである

林 總(はやし・あつむ) 氏のWeb Book(著書)より、コンサルタントの仕事について学習を進める。

  

◆「熱血!会計物語 ~経理課長、団達也が行く」

 第1話 「オレの選択は間違っていなかった」

 第1話~第14話

 第15話~第34話

 第35話~第52話

 

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【第10話】から「循環取引」について・・・

 

「オレは実務に弱い。だから、昔勉強したテキストの事例にあてはめて言うよ。これは“循環取引”だと思う。さっき話したように、愛知パーツでは、支払いのタイミングに代金入金が間に合わないために、受け取った手形を割り引いて資金をつなぐ。

 

 しかし、資金が払底している会社は大抵赤字だから、つなぎ資金を一時的に工面しても、資金はまた足りなくなる。循環取引に参加しているすべての会社間で現金を回しているに過ぎない。仕入れ代金に利益を上乗せしても、結局は自社が決済しなくてはならない。

 

 真綿で首を絞めるように資金繰りは苦しくなり、循環取引の対象を増やしていく。循環を止めた途端に、最も支払い能力のない会社が倒産する。そして、最も支払い能力のある会社がその資金を負担することになる…」

 

【第11話】から「循環取引」について・・・

 

 循環取引で売上高の水増しを続ければ、決算書を見る人は間違いなくジェピーを過大評価してしまう。売上高が増えても、会社の経営実態は変わらない。業績不振の愛知パーツへの資金援助が拡大すれば、ジェピーの資金繰りはますます悪化する。ビジネススクールで勉強したケースでは、循環取引のなれの果ては、ほとんどが共倒れだ。


【第15話】から「循環取引」について・・・

 

 「お言葉ですが、これは典型的な循環取引です」

 

 「なにっ、循環取引だと。君はビジネスというものが、全く分かっていない」
 斑目が真っ赤な顔で達也を否定した。
 「わが社は愛知パーツから製品を仕入れて、北海道工業に販売しているんだ。君は、愛知パーツが製品を北海道工業に直送しているから、勘違いしているのかもしれんが、よく考えれば分かることだ」

 

 「それは違います」
 達也は説明を始めた。