- 前ページ
- 次ページ
| 第1話~第14話 |
| 第15話~第34話 |
| 第35話~第52話 |
キーワード
【第23話】から「実地棚卸し」について・・・
実地棚卸しとは、決算期末に製品、仕掛品、材料を実際にカウントして、在庫金額を固め、1年間の利益を確定させる手続きであることくらいは知っている。単に実地棚卸しを体験したことがないだけだ。
それにしても、MBAコースで勉強した会計のテキストには、実地棚卸しが大切な手続きであることが繰り返し書かれていた。在庫の数を数えることがそんなに大切なことなのか、達也にはまったく理解できない。
「いい機会だ。ぜひ、棚卸しに立ち会ってくれないかな。実は、さっき君に言った、普段では決してあり得ないことは、棚卸しの1週間前から当日にかけて起きるんだ」
そう言うと、三沢は再び歩き出した。
| ◆「熱血!会計物語 ~経理課長、団達也が行く」 |
| 第1話 「オレの選択は間違っていなかった」 |
| 第1話~第14話 |
| 第15話~第34話 |
| 第35話~第52話 |
キーワード
【第10話】から「循環取引」について・・・
「オレは実務に弱い。だから、昔勉強したテキストの事例にあてはめて言うよ。これは“循環取引”だと思う。さっき話したように、愛知パーツでは、支払いのタイミングに代金入金が間に合わないために、受け取った手形を割り引いて資金をつなぐ。
しかし、資金が払底している会社は大抵赤字だから、つなぎ資金を一時的に工面しても、資金はまた足りなくなる。循環取引に参加しているすべての会社間で現金を回しているに過ぎない。仕入れ代金に利益を上乗せしても、結局は自社が決済しなくてはならない。
真綿で首を絞めるように資金繰りは苦しくなり、循環取引の対象を増やしていく。循環を止めた途端に、最も支払い能力のない会社が倒産する。そして、最も支払い能力のある会社がその資金を負担することになる…」
【第11話】から「循環取引」について・・・
循環取引で売上高の水増しを続ければ、決算書を見る人は間違いなくジェピーを過大評価してしまう。売上高が増えても、会社の経営実態は変わらない。業績不振の愛知パーツへの資金援助が拡大すれば、ジェピーの資金繰りはますます悪化する。ビジネススクールで勉強したケースでは、循環取引のなれの果ては、ほとんどが共倒れだ。
【第15話】から「循環取引」について・・・
「お言葉ですが、これは典型的な循環取引です」
「なにっ、循環取引だと。君はビジネスというものが、全く分かっていない」
斑目が真っ赤な顔で達也を否定した。
「わが社は愛知パーツから製品を仕入れて、北海道工業に販売しているんだ。君は、愛知パーツが製品を北海道工業に直送しているから、勘違いしているのかもしれんが、よく考えれば分かることだ」
「それは違います」
達也は説明を始めた。
| ◆「熱血!会計物語 ~経理課長、団達也が行く」 |
| 第1話 「オレの選択は間違っていなかった」 |
| 第1話~第14話 |
| 第15話~第34話 |
| 第35話~第52話 |
キーワード
【第4話】から「資金繰り予定表」について・・・
「毎日のお金の動きを把握することが資金繰りです。
将来入ってくるお金と出ていくお金を一覧にして、お金が足りるか、不足するか、
不足するとしたら、いつ、いくら足りなくなるかを明らかにした表が、この資金繰り予定表です」
:
来月の25日 支払い予定金額に対して、手持ち資金が1000万円不足。
手形が不渡りになれば、会社の信用は一気に失墜する。
年間を通して、5000万円くらい不足した実績あり。
| ◆「熱血!会計物語 ~経理課長、団達也が行く」 |
| 第1話 「オレの選択は間違っていなかった」 |
| 第1話~第14話 |
| 第15話~第34話 |
| 第35話~第52話 |
キーワード
【第3話】から「CFO」について・・・
「チーフ・ファイナンシャル・オフィサーの略だよ。米国ではお金に関する最高責任者で、お金の使い方や運用のことを経営者の一員として考える役目なんだ。日本でも、CFOを名乗る執行役が増えている」
「部長は財務担当取締役ですからCFOじゃないですか?」
真理が聞き返した。
「CFOなら、毎日の資金繰りに神経をすり減らすのではなく、なぜ定期的にお金が不足するのか、その原因はどこにあるのか、と考えるはずだね。目先のお金を追ってるだけの斑目部長は経営者ではない。単なるミドルマネジメント、経理部門の責任者に過ぎない」