今日に至るまで、最も多く利用した食べ物屋さんといえば、「とんかつ屋さん」であることに疑いはない。はじまりは小学生時代、母親の姉が暮らしていた御徒町のとんかつ屋だ。5回ぐらい連れて行ってもらっただろうか。あれで私はとんかつの虜になった。

 

幾つかの店を比較するようになってからというもの、圧倒的な回数を重ねてきたのが、椛(もみじ)である。初めて寄ったのが令和3年の後半で、病気のせいで令和5年は殆ど通うことが出来なかったが、それでも既に20回を超えている。近くには無数のとんかつ屋さんがあることを考えれば、これは圧倒的な回数と言うしかあるまい。「もう他のとんかつ屋さんを試してみる必要はない」とは女房の結論で、無論私も全く同感なのだ。

こちらではSPF養豚という種類を使用していることを大きく宣伝している。風味の豊かさ、脂の得も言われぬ甘さが見事だが、開発から約50年を経た現時点でも認知度はさほど高くなさそう。しかしやがて必ず躍り出てくる品種であろうと、私達夫婦は確信している。

尚、付け合わせに出る豚汁風の味噌汁もまことに美味である。

 

以前は地下鉄ブルーライン吉野町で下車してゼロ分だったところ、一年ほど前に井土ヶ谷駅近くに移転してきた。

他のお客さんが食している生姜焼き定食も非常に美味しそうなのだが、どうしても上ロースの誘惑には敵わない。

スタッフも皆さん若く、私も元気でいるうちは回数を増やしてゆくことになるだろう。