エアフィックス1/72 ハンドレイページ ヴィクターB2 製作記 〜ろうがんず杯に向けて〜 | プラモデルの工具・材料のセレクトショップ アイテムクラフト item-Craft

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シーヴィクセンの製作記、楽しんで頂けましたでしょうか?

続いては同じエアフィクス社の大型キット、ヴィクターです。

 

大型キットと言っても1/72スケール。「そこはパーツ割りも簡素で省略箇所も多々あるはず」と思っていた所、箱を開けて目に飛びこんで来たのがコレ↓ 

おおっ細かい!

 

...「今年のろうがんず杯、コレでいこう!」

 では早速本体から組み始め。

 

コクピットは6名がけのため、パイロットクルーが必要。いつも使うフジミ 1/72 米海軍デッキクルーセットからの小改造で対応します。

 

ランディングギヤは離陸後を想定して前輪側が反り上がった様に小変更。機体後部のエアブレーキは閉じた状態に。

 

組み上がったら全体のチェック。貼り合わせのすき間や窓のマスキングを施します。

 

小パーツ(アンテナや脚庫扉)はまだランナーに付いたまま。このまま本体色を塗り、完成間際に取り付けます。

 

筋彫りにはGSIクレオス Mr.ウェザリングカラー フィルタ・リキッド のWC09 シェードブルーを予め流しておきます。

 

 

次に展示計画を。

イギリス機の巨大さをこのスケールで感じさせるのは”アオリ表現”と考えていたので、下から見上げることを考察。

 

核爆撃を想定した機体と言う事で、胴体下の大型ミサイルに3ミリの真鍮棒を仕込む事で機体の支持としました。

 

英国は四方を海に囲まれた島国です。もし作戦が発動された際の目的地は全て海の外、崖の上を飛ぶことになるので、展示台の天面は海と言う事に決定です。

 

展示には崖が必要。

最近はホビー用のコルクブロックの入手がし辛いので、岩面を焼き石膏で製作する事にしました。

 

シーナリーセット 岩面製作と言う品が買置いてあったので(もう30年前かな)分量を間違えずに水と撹拌して型に流し込み、待つ事3〜40分で硬化、そっと型から外して余分なバリを取り除いて部品とします。

 

ここから適度な大きさにスタイロをカット。展示ベースにあわせて配置を決めます。そこからこのスタイロにプラスターシート(粗い麻布に石膏が染み込ませてある)を木工用ボンドで巻く様に貼り付けます。

 

次に型から取り出した岩面パーツをハンマーで砕き、適度な大きさにしたら先ほどの作業を施したスタイロに貼りつけて崖の完成です。

隙間には溶いた焼き石膏をヘラで塗り込む事で対応します。

 

薄く溶いたタミヤアクリルのベージュ、グリーン、ブラックの順に奥まった所から光の当たる方向に向けて色を置いていきます。

 

所々の草は

タミヤ 情景テクスチャーペイント(草 カーキ)

タミヤ 情景テクスチャーペイント(草 グリーン)を混ぜわせたものを使用。

最後にGSIクレオス Mr.ウェザリングカラー40ml  2015年7月追加色からマルチホワイトを使って調子を抑えます。

 

海のベースに木枠の展示台は色が合わない(青と茶は相反色)と感じたので、店舗用品屋でメニュースタンドと建材屋でアクリル製磨りガラスを加工して台座とします。

 

第1試作の状態です。

 

この時点で8月中旬。ろうがんず杯の一次審査画像の提出まで約1週間でした。

 

規定のサイズに合致するため、此処からさらに展示を検討します...と考えていたら機体サイズを含めジオラマの規定を逸脱してることが判明。

早速、40cm角の型紙を作りその上でベースサイズを切り詰めます。

次に機体の角度を調整。

40cm角の√2(対角線の長さ)は58.5cm程なので、両翼スパンを測ると56.7cmなので大丈夫と確認。前を反り上げることで尾翼までの長さを収める事に。

 

 

最後にプラ材 2mm丸棒 セメダインエポキシパテ 木工用を使って適当な大きさのツバメを製作します。

さかつう 真鍮丸線 0.3mm を適当な長さにして接続したら目立たない様にジャーマングレーで着色して、機体の角度に沿う様に曲げて崖に接続。

 

完成です。

 

(追記)

ろうがんず杯の結果は参加賞だけでしたが、

会場では沢山の方々の話が聞けてとても良い経験になりました。

 

今回は秘書の作品が佳作に選ばれ、レディース賞としては2回目の受賞となりました!

その話は次回のブログで。

 

こちらの画像はろうがんず杯2018のアルバム

http://30d.jp/bambi915/332

より引用しました。