私は結構音に対して敏感だと思う。
聴覚が鋭いんだろうな。
誰にも聞こえないような小さな音が聞こえたり、雑踏の中でも必要な音だけを拾えたりすることがある。
子供の頃、姉たちのピアノレッスンについて行って、少しだけピアノを習ったことがある。
その影響かもしれないけど、音階にはうるさい。
上海に来てから合唱を始めるようになったけど、それでさらに聴覚が発達した気がする。
周りでキーが微妙に低かったりする人がいると気になって仕方がないし、音の周波数に対しても敏感になったと思う。
シンギングボウルについても
シンギングボウルの演奏を聴きながらする瞑想で、すごくリラックスできることに気づいて、
それからもっと勉強したいと思うようになった。
今持ってるシンギングボウルも、たくさんの中から一つ一つ音を聞いて、
自分が気持ちいいと思えるハーモニーを奏でるものを選んだ。
音は振動していて、周波数を持ってる。
それは人の声も同じ。
そんな俺が、中国上海という活気ある街に住んで17年になる。
最初は、まるで喧嘩しているかのように大声で話す人たちに驚いた。
携帯電話でも大声で話すし、バスや電車の中でも周りを気にせず大声で話すのが普通。
普通なら耐えられない環境かもしれないけど、人ってのは慣れるもんだね。
今ではあまり気にならなくなった。
「郷に入っては郷に従え」って言うけど、ここでは怒っても意味がないことが多いんだ。
「ここは上海だから!」って返されるだけだからね。
でも、自己主張をしないと泣き寝入りになることもある。
中国の人たちは、いい意味で自己をしっかり持っていて自由だ。
悪い意味では、周りを気にせず自分勝手って感じだけど。
面白いのは、小さな子供たちの声が中国ではみんな似ていることだ。
日本の子供たちは、小さくてもそれぞれ声が違って判別できるけど、
こっちの子供たちは幼いしゃべり方のせいか、声が似ているんだよね。
普通に考えると広大な土地にものすごい人口がいた場合、判別してもらうために違いが出ると思うんだが
これも一人っ子政策のせいかな。。。