謎解きはディナーのあとで | A Day In The Boy's Life

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とあるエンジニアのとある1日のつぶやき。

謎解きはディナーのあとで/東川 篤哉
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正直、推理小説自体をほとんど読んだことがないのです。

その前に何読んだの?って言われると、もしかしたら小学校辺りに読んだ(であろう)シャーロックホームズとかまで行き着くかもしれない・・・。


で、ひょんなことからこの「謎解きはディナーのあとで」を読むこととなったんですが、そんな私でもすんなり読み込める内容。

展開の基本線が決まっていて、ご令嬢でもあり警察官でもある主人公が担当する事件に悩まされながら帰宅して、執事に打ち明けてみるとその話だけから見事犯人を推理してしまうというもの。

主人公の話を詳細に聞いただけで謎を解いてしまう、どちらかというと執事が美味しいところを持っていくという展開。

ドラマではよくある凸凹コンビが読んでて頭をよぎります。


ただ、そんな初心者の自分でも若干物足りなさもあって、それは犯人の犯行動機とかがほとんど語られていない点。

火曜サスペンスとか見てみると謎解きの次に重要で、波打ちつける崖の上でクライマックスを迎える動機の告白がほとんど描かれることがないわけです。

なので、なんで殺人事件起したの?ってところがもやもやとしたまんま。

でも、この辺を語りだすと登場人物が増えたり、背後関係が複雑・詳細に語られだして自分には向いてないものになっていたのかも。


まぁ、この辺はタイトルの通り謎解きがディナーのあとで完結するため、ということなのかもしれません。

さすがに動機の真実を実際に推理の段階でかたることは出来ませんし、そこを語るとしたらディナーの席では謎解きは終わりませんからね。



目次


第一話 殺人現場では靴をお脱ぎください

第二話 殺しのワインはいかがでしょう

第三話 綺麗な薔薇には殺意がございます

第四話 花嫁は密室の中でございます

第五話 二股にはお気をつけください

第六話 死者からの伝言をどうぞ