エンドユーザーにとってオープンソースはどんな意味を持つか @ ITpro
ここではOSSの話はおいておきますが、自分自身が気になるのはベンダーの提案内容が本当に客の要望を汲み取った提案だったのかなぁ、という点。
何か解決したい課題があって、それを自社で解決できない場合に、外部に依頼することになりますけど、そういう場合、こっちのやりたい要望を伝えると大抵は必要以上のものを出してくることが多いなと感じます。
特にインフラ系の機器を取り扱うベンダーの場合。
もちろん、ベンダーの意向に従ってシステムを入れたのに課題が解決できなかったというのは問題になりますから、ある程度客の要望より水増しした物を入れておいたほうが安全という心理もあるかと思います。
ただ、このシステム動かすのにこんな高性能なサーバーや複雑な構成をとる必要性ってあるの?って思うこともしばしばあります。
こちらもやりたいことをRFPにまとめてベンダーに提出して、その後の提案資料をみると「その要望を満たすためにはこれらの機器が必要です」ってバンっと見せられたりもするんですけど、「いやいやいや。そんな予算ありませんよ」ってなったりします。
なんか、まともに受け取った上にガッチガチに固めた提案を持ってくるわけです。
こちらとしてもやりたい事への優先順位を持っているわけですから、もう少し柔軟に松竹梅の構成の提案をしてくれて、それぞれにおいてできることとできないことを伝えてもらえると選択の幅も広がります。
予算が合わないのであれば、一部を人手にたよるという運用にするのも致し方ないね、という場合もあるでしょう。
なのに、「それを実現するにはこの構成しかありえません!」とばかりに押し通そうという姿勢を見せられると、そこから不信感が募る羽目になるのではないかなぁ、と思ったりします。
まぁ、お客様至上主義の考えで、「こちらの言うことだけ聞いておけばよい」と考える客もいるので、要件だけ満たせていれば予算のことは気にしない、というところからバランスが崩れているってこともあると思いますけどね。
それに味を占めてか、ベンダーのやることはそんなもんだと腹をくくっているのか、何でもかんでも一つの方法でやろうとするところに大きな落とし穴があるのではないかなと。
本当に客のことを考えているのであれば、その提案の内容というものは様々なものがあるんだよと感じてしまいます。