この記事を読んで3年前に体験した会社移転の記憶がよみがえりました。
会社の移転。つまり丸ごとです。
情報システム部で面倒を見ているシステムはほぼ全てが社内のサーバールームにサーバーが置かれているため、それらを移転先に移す必要がありました。
が、移転しようが何しようが会社内では業務が続けられているわけです。
システムは止めてくれるな、なんていう要望が上がってくるわけで社員が移動する約1ヶ月ほどまえから徐々に徐々にサーバーを移しては設置しを繰り返しました。
まぁ、そのさらに半年ぐらい前からはビル内にどのようにインフラを整備するかなどの設計、業者との調整作業が延々と続けられていたわけですが。
移転先のビルはやっと人が出入りが可能と言うような状態で、什器は何一つ置かれていませんでした。
まずはサーバールームのインフラを整備し、一つ一つサーバーをラックに入れては固定しの繰り返し。
重要なサーバーは何故か上司の車で移動。
上司いわく、業者に任せて何かあってはいけないと。でも単に運びたかったのだと・・・。
システム屋には何故かこういう祭り好きの人が多い。
やっと人が入っても良いと言うようなビルだったので空調もまだろくに動かないような状態で巨大な扇風機がいくつも回って機器の熱を追い払っていました。
時期はもうすぐ冬になろうかと言うような時期でしたが、ビル内って空調つけなければ真夏並に熱いんですよね・・・。
社員が移動すると言う数日前は、その作業も大詰め。
最後まで移転前のビルに残されていたシステムは、基幹系のシステムでそれらを専門の業者と移動させ、三交代制のような形で夜を徹しての作業。
ミスる業者、キレる同期など色々な事件がありましたが、なんとか全てのシステムを移動させ
無事に稼動させることができました。
ただ、情報システム部としてはここからが始まりのようなもので、それまでは物言わぬシステムが相手で、それらが例えすねても「お前の代わりなど他にあるわ」と言い放つ事ができましたが移転後、業務が始まると今度のお相手は社員。
情報システム部にとってはお客様でございます。
不慣れな環境で起こる事件は数知れず。
相手が社員とあらばキレる事もできません。
1日に100近い問合せを、情報システム部員全てで対応しそれが1週間ほどしてようやく落ち着いてきたでしょうか。
今となっては良い経験だったななんて思えますが、もう2度とは・・・。
しかし上司は「もういいよ」と言いつつもやれと言われれば楽しそうにやるんだろうなぁ。