情報システム事故、悪いのはお前だ! from 日系BP の続き
永遠のベータ版。
昔からある言葉ですが、広く使われだしたのはWeb2.0という言葉の誕生と同じぐらいの時期では無いでしょうか。
ベータ版とは、システムやソフトウェアの世界で途上にある状態を指します。
つまり未完成品。
これを経て、製品版がリリース・発売される事になりますが、何でこんな回りくどいやり方をするのかというと、ある程度のテスト工程を経たシステムやソフトウェアをより広い環境に投入し、様々なユーザーに利用してもらうことによりテストの幅を広げようと言う思惑があるからです。
極端な言い方をすれば、ユーザー任せのテスト手法となります。
十人十色と言う言葉がありますが、これはPCの世界でも同じです。
会社で使っているPCと自宅で使っているPCはハードウェアやインストールしているソフトウェアなどあらゆる環境が同じでしょうか?
また、会社で支給されているPCは同僚のPCと全ての構成が同じでしょうか?
ITmedia News によれば、2008年末までには世界のPCは10億台を超えると予想されていると言うニュースがあります。
もちろん10億通りのテストが必要とは言いませんし、日本だけのサービスとすれば対象範囲はぐっと狭くなるでしょう。
それでも対象は数万から数十万にのぼることが考えられます。
ベータ版という言葉は、昔ではソフトウェアを中心に使われていましたが、今では様々なWeb上のサービスでも用いられています。
身近なところでは、mixiとか。
しっかりmixiのロゴの横に「βversion」と書かれています。
じゃあ、これは未完成品なのかと言うと少し意味合いが違ってきて、Webサービス上のベータ版はそこになんらかの問題を抱えている可能性があるというよりは、今後ユーザーの声を拾い上げてより発展していくその途上にあるのですよという意思表示に使われています。
が、もちろんシステムです。
そこに問題が無いとは言い切れません。
開発側から見れば、ベータ版とは都合のいい隠れ蓑のようにも取れがちです。
そのサービスに変化がないのに、何時までもベータ版と謳っているのは確かにおかしな状態かもしれません。
しかし、このベータ版がもう一方の次々と変化するサービスに対応するためのものとしての意味合いが強い場合、システムの問題も常に内在する事になります。
ベータ版によるサービスの変化が、システムの問題を何時までも引っ張るのです。
システムが変化しているのだからあたり前の事になります。
ユーザーから報告のあった問題を解決する頃には、ユーザーによる新しい声が生まれています。
そしてそれがリリースされる事によって新たな問題が顕著化するわけです。
システムはそれを繰り返します。
永遠に問題はそこにあるのです。
