出力1Wでは、AC電源電圧が変化しても、影響は無いようでした。

 

 

 

もっと音量(=出力)を上げてみます。

 

◆AC80V

音量ボリュームを上げていくと、途中からサイン波がクリップされました。

約25Wぐらいでクリップしてます。

 

◆このままの状態で、電源電圧をAC100Vに上げると

クリップは解消されました。

AC80Vに比べ、AC100Vは出力に余裕があることになります。

 

◆ではこのアンプ、AC100Vでは、どこからクリップするのでしょう。

同じようなやり方で、どんどん音量ボリュームを上げていきます。

今度は、約49Wで、クリップします。

この状態で、AC110Vにします。

クリップが解消されました。さらに出力に余裕が生まれたことになります。

 

※以上のように、(前回ブログのように)出力1Wでは良好な動作でも、大きな音量では、その影響を見ることが出来ました。

 

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これらが、音楽鑑賞に影響を及ぼすのか、調べてみました。

◆試聴に使用してるCDをかけて、オシロで波形観測しました。

たくさんランダムに撮影しました。カメラで撮りやすいよう、オシロのメモリ機能を使用してます。しかし、旧世代機の為、データサンプリングが粗く、ドット状になってます。

 

音量の弱い小節では、こんな様子です。

目分量ですが、1W以下~2W相当ぐらいの音量です。

ところが、クライマックス的な大音量の小節では、こんなにダイナミックになります。

上の写真で瞬間的に、一番大きな音は黄色矢印です。

この個所は、その電圧から換算すれば約25W相当です。

(補足:サンプリングしてるので、本当はもっと大きな信号の可能性もあります。)

 

つまり、これがAC80V電源だとしたら、波形がクリップされ、本来の音とは違う音になってるはずの個所です。

これが、低い電圧と比較したときの音の聞こえ方の違いではないかと、推測します。

 

 

同様に、AC100Vでしたら、49Wまでは、クリップは発生してませんが、ピアノやマリンバ、シンバルなどなど、アタック音で瞬間的な立ち上がりがあるとしたら、その追従過程で、49Wでは処理しきれない問題が出るのかもしれません。

・・・通常的に、AC110Vで使用することはお勧めしませんが、試しにAC110Vも有ですね。

 

以上、【面白実験室】でした。

 

※参考: 今回使用したレシーバーはこれでした。