SPECTRAL DMA80・DMA90・DMA100S Series2 | COOLAUDIO

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SPECTRAL DMA80・DMA90・DMA100S Series2


先日のプリアンプのSPECTRALへの変更でパワーアンプも同社製によるメーカーの提供したい音を確かめたくて試聴しました。

これらはすべて世代が異なり80、90、100S-S2の順で新しくなる。 初期モデルの方がメーカーの個性が出やすいのはどこも同じ。


①SPECTRAL DMA80 


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MIMESIS 8.2との比較


一聴して柔らかくなるのが分かる。
刺々しさが無くエッジはほどよく丸くなる。
自然で聞きやすくメーカーが聞かせたい音の世界が見える。 

低音はDIAMONDのウーハーを従え切れないのか床に響くような感じ。 

今井美樹の「I Love a Piano」のピアノの音は薄いベールをまとったような響き。
ボーカルは鮮明で立体的だが音像は大きめ三次元表現のサイズは上下にも感じる。



②SPECTRAL DMA90  


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DMA80との比較


よりクリアネスが良くなっている。
音の丸みが減りベールを纏ったようなところは無い。
音像が比較的小さく結ぶ。
高域のきつさは無いので聞きやすい。
CDを再生し始める時にノイズが出る。
最もSPECTRALらしい音と感じる。



③SPECTRAL DMA100S Series2  


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DMA90との比較


クリアネスは明らかに良くなっている。
ピアノに付帯音がなく実に自然・ザッ、ササッという音は全く聞きこえない。
DMA90ほどは音像の塊感もなく音が前に出てこない・ほんの少し広がり重視。
自分にとってのSPECTRALの魅力としては薄くなる。



総評
GOLDMUND MIMESIS 8.2で特に悪いわけではない。
SPECTRALに比べて薄味だが透明度は高い。
低音は少なめで且つSPECTRALに比べると少し緩く弱い。
音場はGOLDMUNDの方が広く音像の立たせ方はふわっと丸く小さく結像する。
しかし、実体感はSPECTRALの方が圧倒的に強く、しっかり見える程の音像が空中に浮かぶ。
ボーカル主体で聞くのであればDMA90が最も適していると思う。
クリアネスや汎用性を考えるとMM8.2かDMA100S S2になる。


やはりプリとパワーは同一メーカーで聞きたい。
システムを縮小してラックの高さを下げ音像に影響を与えないようにしたい。

DMA80.DMA90のSP端子は近接していてバナナプラグでないと使いづらい。

DMA100は高さがある分Yラグでも比較すると扱いやすい。

また、DMA90とDMA100との差は比較試聴で分かるレベルで一長一短もあり、今後長期間使用する場合少しでも新しい機器にしたい。
結果、DMA-100S S2をシステムに取り入れMIMESIS 8.2とトレードする。



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