猛暑のランニングや外バスケで「濃いおしっこ」が出る理由。
ピンピン元気でも腎臓がフル稼働しているサインです

先週の金曜日と今日、こちら熊本ではなんと37℃を記録しました。そんな猛暑の中ですが、金曜日の12時頃には江津湖の周りを走りに行き、今日は10時頃から屋外でバスケットボール(ひとり黙々と自主練です!)をやってきたんです。

ただ、金曜日に走り終えたあと、2日ほど体がふらふらする感じが残り、おしっこをしたらもの凄く色の濃いものが出ました。すっきり出ない感覚もあったんです。今日もおそらく同じような濃いおしっこが出るはずです。

今日は体自体は全然普通にピンピンしていて元気そのものなのですが、「なぜ限界まで体を追い込むと、このように色が濃いおしっこが出るのか?」が気になり、医学的なエビデンスや専門機関の発表をもとに、そのメカニズムをくまなく調べてみました。

インターネットや専門サイト等で詳しく調べた結果、熱中症の一歩手前まで体を追い込んだ際に尿が濃くなるのには、体の水分コントロールにまつわる明確な3つの理由がありました。

1. 腎臓へ流れる血液の激減と水分の超濃縮

猛暑の中で激しい運動を限界まで行うと、体は「動いている筋肉」や「体温を下げるための皮膚の汗」へと血液を最優先で送り込みます。その結果、内臓、特におしっこを作る「腎臓」に流れる血液の量が一時的に最大で通常の20%〜30%程度にまで激減してしまいます。血液が十分に届かなくなった腎臓は危険を察知し、脱水状態に陥らないようにするために、体内の貴重な水分である尿から水分を限界まで回収(再吸収)します。これにより成分が極端に凝縮され、色が非常に濃くなるのです。

2. 筋肉が激しく使われたことによる代謝物の排泄

炎天下でランニングやバスケをして筋肉を限界まで追い込むと、筋肉の細胞は激しい代謝と微微細な損傷を繰り返します。このプロセスの中で、筋肉の赤色色素を構成する成分や、役割を終えた赤血球が分解された成分が、いつも以上に血液中に多く流れ出します。これらが腎臓のフィルターでろ過されて尿に混ざるため、通常の黄色よりもさらに深い茶褐色や赤褐色に近い濃い色へと変化します。

3. 脳からの指令による水分の徹底保持

強い日差しや運動によって体温が急激に上がると、脳が「これ以上水分を失っては危険だ」と感知し、体に水分を溜め込むためのホルモン(抗利尿ホルモン)を大量に分泌します。この指令によって上記1でも説明したように、腎臓の尿細管という通り道で水分がフルパワーで回収されるため、作られる尿の全体量がぐっと減ります。「すっきり出ない」と感じるのは体外に排出されるはずの尿から水分を再吸収した結果、尿量が減ったためなのですが、裏を返せばしっかり体内に水分を保持している証拠にもなります。お味噌汁も煮詰めて水分が少なくなると色が濃くなりますが、それと同じように、色素がたくさん含まれているにも関わらず、水分との割合のバランスが崩れていることで、色が濃くなって排出されるわけです。

【今回のまとめ】

限界までパフォーマンスを発揮したときに濃いおしっこが出るのは、一時的に腎臓への血液が減り、脳と腎臓が連携して体内の水分を必死に守ろうとフル稼働した結果によるものです。

体自体はピンピンしていて元気であっても、体の中、特に尿をろ過する腎臓はフルパワーで頑張ってくれている状況です。

こうした限界のサイン(尿の色が濃い状態)が見えたときは、失われた水分と電解質をスポーツドリンクなどでしっかりと補給し、頑張って働いてくれた腎臓を優しく労わって休ませてあげることが大切ですね。

日常のちょっとした体の違和感やサイン、気になることがあればいつでもメッセージをくださいね。

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